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日本ユニセフ協会

ストーリー

2月13日は「世界ラジオの日」
2025年のテーマは「ラジオと気候変動」

2025年2月10日東京

2025年、「世界ラジオの日」は、世界の喫緊の課題「気候変動」に焦点を当てます。

 「世界ラジオの日」とは?

学校の授業の一環としてラジオ放送に耳を傾ける子どもたち(タンザニア、2008年撮影)

© UNICEF/UNI74786/Pirozzi
学校の授業の一環としてラジオ放送に耳を傾ける子どもたち(タンザニア、2008年撮影)

1946年2月13日に国連がラジオの国際放送を始めたことを記念して、2012年に国連総会で採択された国際デーです。

ラジオは、緊急時の情報伝達や災害時の救援活動において重要な役割を担っているのはもちろんのこと、低コストで、教育レベルの違いや住んでいる場所に関係なく、最も多くの人々に、ニュースや娯楽・教育番組などの様々な情報を届けることができます。さらに、多様なコミュニティを反映し、多様な視点を提供し、建設的な対話を促進する場を提供することができます。

インターネットを通じたポッドキャスト配信も当たり前になった今でも、ラジオは、いまだに世界で最も広く利用されているメディアです。なお、日本初のラジオ放送は1925年3月1日に行われました。日本では2025年はラジオ放送100年を記念する年でもあります。

参考:unesco.org – World Radio Day 2025

 

2025年のテーマは「ラジオと気候変動」 

気温が摂氏50度に達する地域もあり、干上がった地面にひびが入っている。(パキスタン、2023年5月撮影)

© UNICEF/UN0847819/Haro
気温が摂氏50度に達する地域もあり、干上がった地面にひびが入っている。(パキスタン、2023年5月撮影)

2025年2月13日の「世界ラジオの日(World Radio Day)」のテーマは「ラジオと気候変動」。世界各地のラジオ局がこのテーマに沿って気候問題を取り上げることで、より多くの人に気候変動について考える機会を提供します。

気候変動がもたらす影響は悪化の一途をたどっています。世界気象機関(WMO)によると、2024年は観測史上最も暑い年であったことが確認されました。世界各地で干ばつや水不足が相次ぎ、土地の劣化や砂漠化が進み、何十億もの人々の生活に深刻な影響が及んでいます。

2015年の国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で採択された「パリ協定」では、地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出を削減し、世界の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて1.5℃に抑えることを目指す目標が掲げられました。その目標を達成するためには、温室効果ガスの排出量は遅くとも2025年までにピークに達し、その後減少に転じなければなりません。2025年は気候変動への対応にとって極めて重要な年なのです。

参考:un.org - United Nations World Radio Day 13 February

 

COP30に向けて

コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプで行われた、アートを通して気候変動について学ぶワークショップに参加した子どもたち。(バングラデシュ、2023年11月14日撮影)

© UNICEF/UNI478127/Sujan
コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプで行われた、アートを通して気候変動について学ぶワークショップに参加した子どもたち。(バングラデシュ、2023年11月14日撮影)

2025年の「世界ラジオの日」のテーマは、11月にブラジルで開催される国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)とも密接に関係しています。この会議に向けてユニセフは、COP30を子どもたちのためのCOPにすること、つまり、次世代が必要とする、気温上昇を摂氏1.5度に抑えることを確実にし、気候をめぐる緩和、適応、損失と損害、資金計画のすべてを、子どもを中心に据えたものにすることを強く求めています。

この会議はまた、気候変動の影響を受けやすい国々、特に海面上昇や頻発する暴風雨の脅威に直面している小島嶼開発途上国などにとっても重要です。COPは、重要かつ関心が高いにもかかわらず、一般的には理解が追い付かない場合が少なくありません。国連が発行している「United Nations Cimate Change News(国連気候変動ニュース)」というニュース・プラットフォームは、COP30 に向け理解を深めるためのコンテンツも豊富に提供しています。

 

「スクール・イン・ア・ボックス」(箱の中の学校)主に緊急事態下、もしくは緊急以外の状況でも使用される教材・学用品セット。生徒40人分と先生一人分の教材・学用品(鉛筆、ノート、消しゴム、定規、はさみ、算数用教材、地球儀など)が鍵付きのメタルボックスの中に入っていて、蓋はペンキを塗ると黒板として使用できる。

© UNICEF/UNI164270/Johansen
「スクール・イン・ア・ボックス」(箱の中の学校)主に緊急事態下、もしくは緊急以外の状況でも使用される教材・学用品セット。生徒40人分と先生一人分の教材・学用品(鉛筆、ノート、消しゴム、定規、はさみ、算数用教材、地球儀など)が鍵付きのメタルボックスの中に入っていて、蓋はペンキを塗ると黒板として使用できる。

 

© UNICEF/UNI164259/Johansen
ユニセフの支援物資「スクール・イン・ア・ボックス」(箱の中の学校)の中に入っているラジオ。頑丈な硬質プラスチック製で、2メートル上から落としても耐えられる構造になっている。手回し充電ハンドルとソーラーパネルを備えている。

 

 

 

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