メニューをスキップ
日本ユニセフ協会

お知らせ

愛知県豊田市
ユニセフ日本型子どもにやさしいまちづくり事業(CFCI)
実践自治体として承認

2025年2月19日東京

日本ユニセフ協会 子どもにやさしいまちづくり事業(CFCI)委員会は、愛知県豊田市を2025年1月24日付で「ユニセフ日本型CFCI実践自治体」として承認しました。それを記念し、1月26日の午後、豊田市において覚書締結式(承認セレモニー)を行いました。

市民とともに推進する子どもにやさしいまちづくり

豊田市は、2007年に愛知県で初めて「豊田市子ども条例」を制定し、子どもの権利だけでなく「子どもにやさしいまちづくりの推進」についても条例に定め、これまでもさまざまな取り組みを実施してきました。2021年に本事業が日本で正式開始したことを受けて、あらためて子どもの権利条約や子ども条例を基に事業を進めるべく、2023年に本事業に参加しました。

Ⓒ日本ユニセフ協会
2023年に開催された「子どもの権利条約フォーラム2023 in とよた」の様子

豊田市の「ユニセフ日本型CFCI候補自治体」としての2年間は、ちょうど、令和7年度(2025年度)からはじまる豊田市こども・若者計画の策定時期でもありました。この間豊田市は、庁内横断的な推進体制をつくり、CFCIのチェックリストや評価項目を整理するなど、CFCI実践のための準備を進め、子ども・若者を含む市民への意向調査の実施によって、市内の子どもや子育ての状況の把握に努めました。

自治体が独自に設定する子どもにやさしいまちの構成要素の10項目目(9項目目まではすべての自治体共通)は「市民団体等と連携した居場所づくり」として設定。2023年には市民団体との連携のために全国フォーラム「子どもの権利条約フォーラム2023 in とよた」を開催しました。2024年には豊田市独自に、子どもの権利を考え議論するフォーラムを市民団体との共催によって開催しました。

これらの準備期間とそれに対する第三者評価を経て、中部地方で初めて、全国では6番目に「ユニセフ日本型CFCI実践自治体」として承認された豊田市は、これからの3年間、策定した計画に沿って事業を実施し、自己評価とそれに基づく改善を重ねながら、子どもにやさしいまちづくり事業を推進していきます。

子ども会議の中で行われた覚書締結式

覚書締結式は、令和6(2024)年度の「豊田市子ども会議」最終日にあわせて豊田市青少年センター交流室で開催され、小学校5年生から高校生までの52人の子ども委員と大学生サポーターも参加しました。

Ⓒ日本ユニセフ協会
署名した覚書を披露する太田市長(左)と木下委員長(右)。覚書には、ユニセフCFCIのロゴの使用や、策定した計画に沿って子どもに対しての成果を上げることなどが書かれている。

セレモニー開始にあたり、まず市の職員から子どもたちに対し「子どもにやさしいまちづくり」についての説明がなされ、子どもたちからは、一年間の子ども会議の活動報告が行われました。

その後、豊田市の太田稔彦市長と日本ユニセフ協会CFCI委員会の木下勇委員長が、覚書に署名しました。

太田市長からは、今回CFCI実践自治体として承認されたことによる責任と、事業推進に対する思いが語られました。最近、自身が中学生の時に書いた作文を読み直したことを紹介し、「当時、経験も情報も少ない中で書いた文章は思い込みで書かれた内容もあったが、その分訴えるものがあった。素朴な疑問の中に、大事なことが示されることも多い。最近子どもたちから提案のあった自転車道の話もよい例。おとなの議論でも話題に出ていたのになかなか実現に至らずにいた。皆さんにますます期待している。」と話されました。

木下委員長は、「日本型CFCIというのは、ユニセフやCFCI委員会が認定や認証をするものではない。自治体がその取り組みを自ら評価し公開し、市民とともに子どもにやさしいまちづくりを目指すことを大切にしている。だから皆さんの声がとても重要。市がやっていることを良く見て、思ったことはどんどん発言してほしい。」とメッセージを送りました。

Ⓒ日本ユニセフ協会
セレモニーに参加した子ども委員との記念写真

関連ページ