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日本ユニセフ協会

ストーリー

4月7日は「世界保健デー(World Health Day)」
2025年のテーマは、「健やかなはじまり、希望のある未来へ」

2025年4月7日東京

新年が明ける前夜に産まれた赤ちゃん(インド、2017年12月31日撮影)

© UNICEF/UN0154517/Gulati
新年を迎える前の夜に産まれた赤ちゃん(インド、2017年12月31日撮影)

4月7日は「World Health Day(世界保健デー/世界健康デー )」。今年のテーマは、「Healthy beginnings, hopeful futures(健やかなはじまり、希望のある未来へ)」で、母親と新生児の健康にスポットライトを当てます。

世界保健デーとは?

世界保健機関(World Health Organization: WHO)が1948年に創設された日、4月7日を記念して設けられました。毎年、WHOが国際保健医療に関するテーマを選び、世界各国でその年のテーマに沿った様々なイベントが開催されます。
今年のキャンペーンは、予防可能な妊産婦と新生児の死亡をなくすための取り組みを強化し、女性の長期的な健康とウェルビーイングを優先するよう、各国政府と医療・保健関係機関に求めていきます。

(参考:who.int - World Health Day、japan-who.or.jp - 世界健康デー2025

妊産婦と新生児の死亡、現状

妊婦健診を受けている女性(ブラジル、2024年10月撮影)

© UNICEF/UNI729103/Chaves
妊婦健診を受けている女性(ブラジル、2024年10月撮影)

現在発表されている推定値によると、毎年およそ30万人の女性が妊娠または出産が原因で命を落としています。200万人以上の赤ちゃんが生まれてから1か月以内、つまり新生児のうちに命を落としており、200万人近くが死産となっています。これは、およそ7秒に1人の割合で予防可能な死亡が発生していることを意味します。

現在の傾向に基づくと、SDGsの目標3のターゲットである、2030年までに妊産婦の生存率を改善する目標を達成できる国は、5カ国中4カ国に、新生児の死亡率を削減する目標を達成できる国は、3カ国中1カ国にとどまる見込みです。

(出典:who.int - World Health Day 2025 )

西部・中部アフリカ地域
保健分野における進展と直面する危機

サイクロンで病院の屋根が吹き飛ばされる被害を受けるなか、産まれた赤ちゃん。病院はUSAIDの支援を受けたユニセフが再建・改修した(モザンビーク、2024年3月)

© UNICEF/UNI556307/Franco
サイクロンで病院の屋根が吹き飛ばされる被害を受けるなか、産まれた赤ちゃん。病院はUSAIDの支援を受けたユニセフが再建・改修した(モザンビーク、2024年3月)

西部・中部アフリカ地域の国々は、世界でも最も高い妊産婦死亡率、新生児死亡率を記録しています。妊産婦と新生児だけでなく、5歳未満児の死亡率についても同様で、2022年には、世界で死亡した5歳未満児の10人に4人が西部・中部アフリカ地域の子どもたちでした。
それでもこの20年の間に、大きな進展を遂げています。

  • 妊産婦死亡率がほぼ20%減少
  • 新生児死亡率がほぼ30%減少
  • 5歳未満児の死亡率がほぼ50%減少

この進展は、母子保健支援の賜物です。本来ならば、この流れを加速せねばなりません。しかし、近年各国が打ち出している、人道支援資金の削減傾向は、この進歩を逆行させるものになるでしょう。人道支援資金の削減は、子どもの健康と栄養に不可欠なサービスの中断につながる可能性があります。

子どもたちの命を守るために

その解決策として、24カ国を管轄するユニセフ西部・中部アフリカ地域事務所は、妊娠から小児期まで、必須の保健医療サービスへのアクセスを強化すること、各国内における協力体制を構築すること、保健医療への資金調達を促進することなどを挙げています。母親、新生児そして子どもたちの命を救うための、これらの取り組みにより、2030年までに最大690万人の子どもたちの命を守ることが可能と予測しています。同事務所は、子どもたちが必要不可欠な保健医療サービスを受けられるようにするための支援を、すべての政府と人道支援機関に呼びかけています。

ポリオの予防接種を受けた子どもの指に、印を付ける(コンゴ民主共和国、2023年10月13日)

© UNICEF/UNI454275/Mulala
ポリオの予防接種を受けた子どもの指に、印を付ける(コンゴ民主共和国、2023年10月13日)

 

予防接種を受けた子ども(コンゴ民主共和国、2023年8月10日)

© UNICEF/UNI430921/Mirindi Johnson
予防接種を受けた子ども(コンゴ民主共和国、2023年8月10日)

 

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