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日本ユニセフ協会
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日本ユニセフ協会からのお知らせ

被災された方々へ、お見舞い申し上げます

【2016年4月18日  東京発】

熊本県を中心に続くこのたびの地震で被害に遭われている皆様へ、日本ユニセフ協会より、心からのお見舞いを申し上げます。日頃より世界の子どもたちのために支援をお寄せ下さっている皆様が、厳しい状況に立たされているという報道に、ユニセフ本部をはじめ、世界各地のユニセフ現地事務所や国内委員会から、お見舞いと励ましの声が届いています。

皆様が一日も早く日常生活を取り戻すことができますよう、お祈り申し上げます。

***

子どもたちのために~「家庭でできる心のケアのヒント」

ユニセフが2007年にまとめた「緊急時対応マニュアル」の一部をご紹介します。

みなさま、大変な状況かとは存じますが、是非、子どもたちの心に安らぎを与えてあげてください。

“あらゆる自然災害で、もっとも困難な状況におかれてしまうのは子どもたち”

ユニセフが、2007年4月にまとめた緊急時対応マニュアルは、こう指摘しています。
子どもたちは、災害発生時だけでなく、災害が発生した後にも特別なケアを必要とします。子どもたちは、おとなたちが自分たちを守り、安全な環境を整え、適切なケアを提供し、またできる限り早く、元の生活に戻す決断をしてくれる人だと考えています。しかしながら、おとなたちは、災害時、自分たちのことに精一杯になりがちで、子どもたちの安全のことや子どもたちを元気づけること、また子どもたちを危険から守ることが難しい状況になってしまうのも事実です。

しかし、子どもたちのトラウマ(心理的外傷)と苦悩を最小限にするために、専門家でない私たちができることもあります。

  1. 子どもたちの近くに寄り添うこと。子どもの言うことに耳を傾け、子どもたちが疑問や心配に思うことに、簡単な言葉で、穏やかに、そして正直に応えてあげてください。「わからない、けれど様子を見てみましょう」と言ってもいいのです。子どもたちが、心に抱く恐怖を言葉にすること、そして、それを誰かにちゃんと聞いてもらえることは、子どもたちの質問に答えることと同じ位に重要なことです。こんな風に語りかけても良いでしょう。「みんなを助けるために、みんな、最善がつくされるの」と。日本全国のみならず、世界の多くの人々が、私たちの身の上に起きたことを心配し、手助けする方法を見つけようとしているのですから。
  2. 子どもたちが安全に過ごせる、「子どもにやさしい空間」を作ってください。テントの中、家の中、道路で、体育館で、教室で。子どものためのおもちゃなどを用意し、子どもたちが辛く苦しい状況を忘れられるよう、子どもたちの相手をしてあげてください。
    子どもたちに声をかけて、呼び集めてください。子ども同士で時間を過ごし、何が起きたのかなどを話し合えるように。もしお子さんの誕生日だったら、生まれた日の話をして、歌を歌っても良いでしょう。余震など、今後予測のできない事態に直面した時や、過度のストレスを受け動揺した時でも、信頼がおけて知識があり、子どもの安全を確保できる大人たちが必ずそばにいる状態にしてください。
  3. 小さな子どもたちには、可能であればお気に入りのおもちゃを、それがなければ代わりとなるおもちゃを与えてあげましょう。もし、周囲の人々が忙しいようであれば、子どもたちにおもちゃを大切にして、話しかけたりするように伝えましょう。
  4. どんな些細なことでも、「普段の習慣」を保つようにしましょう。食事、歯磨き、着替え、睡眠時間を普段どおりに保つことは、日常の生活に戻り、子どもたちを安心させる手助けになります。
  5. 子どもたちは、恐ろしい出来事を体験したり、目撃しているかもしれません。子どもたちがストレスを感じているようなら、会話を途中で止めさせたり、おとなが一方的に子どもたちが置かれている“状況”を判断したりしないようにしてください。その反対に、子どもたちを安心させられるようなことなら、どんなことでも子どもたちの助けになりますから、何でもやってみてください。
    子どもたちの隣で静かに、二人だけの静かな時間を過ごす事でも、助けになるかもしれません。勿論、トラウマなど、必要に応じて専門家に相談が必要になる場面があることも忘れないでください。

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 避難所などでも、子どもたちの心のケアに大切な「日常」や「居場所」を

子どもにやさしい空間 ガイドブック

©日本ユニセフ協会

子どもにやさしい空間」は、子どもたちが安全に安心して過ごすことのできる”居場所”です。

東日本大震災の現場で培った経験をもとに、国内の専門家がまとめてくださった現場で使える実践的ガイドブックをご紹介しています(ダウンロードして頂けます)。

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