【2016年7月14日 東京発】
ユニセフ(国連児童基金)が昨年、「世界子どもの日」にあたる11月20日に発表した『すべての子どもに、公平な機会を(原題: For every child, a fair chance: The promise of equity)』が日本語版になりました。
© UNICEF/PPD Tokyo/2016 |
子どもの権利条約が採択された1989年以降、世界の子どもたちを取り巻く状況は大きな前進を遂げてきたものの、最も貧しく、最も困難な状況に置かれている子どもたちにとって、世界は未だ深刻な不公平さが残る場所です。
報告書『すべての子どもに、公平な機会を』では、世界で最も取り残された子どもたちが、基本的な人間開発指数に示される水準と比べて、どれほどの不公平さを強いられているのかを示しています。
ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は、本報告書の発行にあたり、次のように述べました。「このような大きな不平等が、複数世代にわたり貧困と不利益をもたらす悪循環に拍車をかけています。しかし、必ずしもこうである必要はありません。世代間の悪循環を失速・停止させ、さらには逆行させる方法を私たちは知っています。より強い決意をもち、資源を投入し、行動を起こすことを決めるのは私たちなのです。道義的で、実用的で、戦略的で、そして公平な選択を私たちはしなければなりません」
根深い格差を是正するために、特に最も弱い立場に置かれている子どもたちに投資することは、道義的にも行動としても正しいということ、そして、その投資によって恩恵を受けるのは子どもたちだけでなく、その家族やコミュニティ、経済など多方面に及ぶということを、本報告書は論理的に主張しています。
ぜひご一読ください。
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