【2018年7月9日 東京発】
西日本各地で発生した記録的な大雨により被災された皆さまに、心からのお見舞いを申し上げますとともに、ご家族や大切な方々を亡くされた皆さまに、謹んでお悔やみを申し上げます。
緊急時、子どもたちは、恐怖や喪失の体験、危険な状況からの避難、住みなれた家や地域からの移動、避難先での不自由な生活など、多くの困難に直面します。
こうした状況の中で、特に幼い子どもたちは大きな不安を抱えてしまいます。「助けて」と言わなくても、普段通りに過ごしているように見えても、子どもたちは、身近なおとなの助けを必要としています。
子どもの心に落ち着きを与え、トラウマ(心的外傷)の傷口を最小限にするため、専門家やボランティアではなく、普段から一番身近にいる方々にしかできないことがあります。身近な方々に実践いただける、子どもの心のケアのポイントをまとめました。
イラスト © HIROMI USHIJIMA |
災害時の子どもたちの心のケア 4つのポイント
*災害時の心のケアは、被災地の子どもたちはもちろんのこと、被災地以外で暮らす子どもたちも必要としている可能性があります。2011年3月の東日本大震災の際には、被災地の状況が、テレビの映像で繰り返し長期間にわたって伝えられ、多くの専門家が、画面を通じて子どもたちが受ける影響を指摘しました。
©日本ユニセフ協会 |
「子どもにやさしい空間」とは、子どもたちが安心して、そして安全に過ごすことのできる場を示します。そこでは、遊びや学びなど日常に近い活動をすることによって、不安な気持ちを和らげ、子どもたちが日常を取り戻す手助けをします。
「子どもにやさしい空間」ガイドブックは、「子どもにやさしい空間」の設置を通じた、子どもたちの心のケア支援の手法を伝える実践的ガイドブックです。東日本大震災の被災地の経験を元にまとめられました。これまでも、国内の被災地において、様々な支援関係者の方々に活用いただいています。
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