FCバルセロナのリオネル・メッシ選手 ユニセフの親善大使に任命
【2010年3月11日 スペイン・バルセロナ発】
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© Joan Simo/2010 |
このたびユニセフの親善大使に任命されたリオネル・メッシ選手。FC バルセロナサッカースクールの子どもたちと一緒に。 |
3月11日、FCバルセロナの若きスター選手のひとりで、アルゼンチン代表選手でもあるリオネル・メッシさんがユニセフ親善大使に任命されました。
溢れる日差しが降り注ぐ中、カタルーニャ州の中心部に位置するFCバルセロナの伝説のスタジアム『カンプ・ノウ』の一角で行われた任命式で、この22歳の若きサッカー選手は世界で最も弱い立場の子どもたちを代弁し、ユニセフ親善大使として今後2年間活動を行うことを約束しました。式典には、ユニセフの職員の他、スペイン政府関係者、メッシ選手の家族やバルサのチームメイト、監督、ジョアン・ラポルタ FCバルセロナ会長、多くの報道関係者、そして、数十人の子どもたちなど、総勢300名ほどが参加しました。
「できることは何でもやるつもりです」
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© Joan Simo/2010 |
ユニセフ民間協力渉外局のフィリップ・オブライエン局長から、ユニセフ親善大使に任命されるメッシ選手(中央)と拍手を贈るジョアン・ラポルタ FCバルセロナ会長(左)。 |
「世界には病気の子どもたちがたくさんいること、多くの子どもたちが教育を受けていないこと、多くの子どもたちが栄養不良であることを知っています。ユニセフとともに、私ができることはなんでもやるつもりです。」 ユニセフ親善大使に任命されたばかりのメッシさんはこう話しました。
「(メッシ選手が)ユニセフ・ファミリーの一員に加わってくださったことをとても誇りに思います。私たちは、この事実に非常に興奮を覚えていると同時に、メッシ選手を歓迎致します。」 ユニセフ本部民間協力渉外局のフィリップ・オブライエン局長は、アン・ベネマン ユニセフ事務局長のメッセージを伝えました。「これ(ユニセフ親善大使に任命されること)は、ユニセフへの約束ではなく、子どもたちへの約束です。」
オブライエン局長は、メッシさんの若さが、小さな子どもたちに特別な影響を与えるだろうと指摘しました。「子どもたちは、私の話は聞かなくても、あなたの話には耳を傾けるでしょう。私の子どもたちでさえ、私の話よりも、あなたの話を先に聞くはずです」と、冗談交じりに付け加えました。
包括的な約束
FCバルセロナは、ユニセフとユニセフの使命に深く共感しています。FCバルセロナ財団は、このスタジアムで教育プログラムを実施しています。このプログラムでは、地元の学年齢期の子どもたちが、フェアプレー精神や健康、教育の大切さを学びながら、「the beautiful game(美しい試合)」と呼ばれるサッカーをプレーする前提となる確かな“基礎”を身につけています。
2006年、FCバルセロナは、ユニセフとのパートナーシップを発表。ユニフォーム前面のスペースにユニセフのロゴを刻みました。スポンサーの広告ではなく、理念のためにユニフォームを使用した初めての名誉あるチームとなったのです。
FCバルセロナは、ユニフォーム前面のスペースにユニセフのロゴを入れ、ユニセフの活動への支持を示すだけでなく、子どもたちを取り巻くHIV/エイズ問題への支援事業に、総額500万米ドルの資金も提供しました。さらに今後3年間にわたり、300万米ドルが追加で提供される予定です。この追加資金の一部は、1月にハイチで発生した破壊的な地震の影響で苦しむ被災した人々やコミュニティへの支援活動に活用されます。
支援の華々しい歴史
メッシさんは、ヨルダンのラニア王妃をはじめ、デビット・ベッカムさん、オーランド・ブルームさん、ミア・ファローさん、ダニー・グローバーさん、ロジャー・ムーアさん、シェキーラさんなどの多くの著名人と同じく、ユニセフの親善大使の一人となりました。
過去数十年にわたり、ユニセフ親善大使の方々は、若者の問題に対する人々の意識を高め、ユニセフ募金を呼びかけて、世界中の子どもと女性が置かれている環境を改善するために活躍してきました。
「メッシ選手は、ユースのチームで活躍していた13歳の時から、クラブの価値を体言し、活躍してきた選手の一人でした。今日、彼がユニセフの親善大使となったことは、FCバルセロナにとっても栄誉なことです。」 ジョアン・ラポルタ FCバルセロナ会長はこう話します。「私たちは、彼がユニセフの素晴らしい親善大使になるようサポートしていきたいと思います。」
メッシさんは、既に自身の財団「レオ・メッシ基金」を通じて、母国アルゼンチンの弱い立場の子どもたちに教育と保健の支援を行っています。その、アルゼンチンへの視察が、ユニセフの親善大使の初仕事になる予定です。
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「子どもとエイズ」世界キャンペーン
HIV/エイズの問題に立ち向かい、子どもたちを守るためには、まず、この問題についてよく知っていただくことが欠かせません。
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