メニューをスキップ
公益財団法人日本ユニセフ協会

パートナー 協力企業・団体

生活協同組合からのご支援の成果

インドのご支援の成果

1995年〜2004年度までの10年間にわたり、東北の生協から累計で約1億2,900万円のご協力をいただきました。

女性自助グループづくり

©UNICEF/India

生協からのご支援によって、インドでも貧しい地域であるビハール州、ジャルカンド州で、貧しく、女性であることや低カーストであるため立場の弱い女性たちによる自助グループ作りを助けてきました。

自助グループは、グループ貯蓄や銀行からの融資を通じて地域や家庭、子どものための資金を得たり、保健や衛生・収入向上のための技術研修やグループでの話し合いを通じて、地域の保健、栄養、衛生、教育問題の改善をすすめてきました。グループを作ることによって、一人では変えることのできなかった社会の問題を、変えていくことができました。

©UNICEF/India

支援の結果、74,047人が女性自助グループに参加するようになり、グループでの貯蓄総額は47万6,059ドルとなりました。又、銀行と女性グループの関係が構築され、総額60万6,809ドルsの融資を受けています。貯蓄や銀行からの借入を運用し、水牛の購入を行い収益をあげることや服飾を扱うあらたなビジネスの開始をしたグループもあります。融資は保健や農業、家屋の修繕、教育などに活用されています。銀行からの融資のおかげで、グループに参加する女性の9割が高利貸しから開放されました。

支援を受けた女性たちの声

女性を人間だと考えないように育てられてきました。グループ活動に参加して、女性が尊厳をもって生きる権利があることを教えられました。
以前は政府からのサービスは必要最低限のものでしたが、グループができてからより多くのサービスが受けられるようになりました。
私たちはこれまでマハラジャ(金貸し)に縛られ、生活の全てを夫に頼ってきました。今では融資を受けて、食糧、保健、子どもの教育などの優先すべき活動に使えるようになりました。
男たちはいつも私たちを殴りました。グループ活動に参加し始めると、男の態度は180度変わりました。男たちは、融資や緊急資金を元に生計を立てる仕事を開始することがいかに大切で、いかに家族のためになるかを認め、自分たちの妻を遠く離れた集会場や、時には地元誌の記者のところまで連れて行くようになりました。
グループの話し合いで、子どもが学校へ行くことの大切さを知り、村のほとんどの子どもが学校へ通うようになりました。
©UNICEF/India
パルミラ・デビさん
グループに参加して、毎日一つかみの米を貯蓄し、米を売った収益をグループの貯蓄にまわしました。夫も、畑や建設工事で稼いだお金をグループの貯蓄にまわしてくれました。2年後、私たち1,500ルピー(約3000円)の貯金がたまり、私は銀行からお金を借りることができるようになりました。銀行から借りたお金で服を仕入れ、地元の市場で売るようになり、今では35,000円程の貯金ができました。 私たちの生活は完全にかわりました。夫と私は互いに意見しあったりもしますが、以前は私たちはめったに話すこともありませんでした。以前は娘の世話についても、義理の家族に全てを頼っていましたが、今は自分でミルクを買うことができるし、6歳の娘は学校に通っています。

乳幼児のケア

©UNICEF/India

ご支援によって、妊産婦や乳幼児のケアをサポートするボランティアを養成することができました。ボランティアはカウンセリングを行ったり、予防接種、栄養に関する教育、ヨード添加塩や鉄+葉酸錠剤の使用の推進、安全出産キットの配布などをしてきました。

プロジェクトを実施した地区では、3歳未満児の栄養不良率が8%低下したり、過去3ヶ月間における3歳未満児の下痢発症率20%が低下するなどの成果がでています。

先頭に戻る

ベトナムのご支援の成果

1995年〜2003年度までの9年間にわたり、関東・九州の生協から累計で約1億4,600万円のご協力をいただきました。

農村家庭の生活水準の向上をめざして

©UNICEF/Vietnam

生協からのご支援で、貧しい農村女性がグループを作り、識字教室に通って保健や栄養を身につけ、収入向上のための活動をサポートしてきました。

28省235村がプロジェクトの対象となり、約18,000人の女性が小規模の資金を提供され、農業生産技術などの研修を受け、家族の所得を増やすために、養豚、養鶏、菜園づくりなどを始めることができました。それらの収入向上活動から得られた資金は、グループで貯蓄することを奨励され、2000年までの貯蓄残高は110億ベトナムドン以上と、当初提供された資金以上になりました。グループの貯蓄はグループの活動や緊急資金として活用されます。

また、収入向上活動と同時に、識字率をあげ、女性と子どもの健康・教育水準を高めることで家族の生活水準を改善することもできました。ご支援により、30万人以上の人が、「生存の知識」とよばれる冊子を使って、出産や母乳育児、子どもの発育、予防接種、下痢、マラリア、エイズについて理解を深めることができました。女性グループの月例会議では11,000人の女性が識字教育を受けました。

数字にもあらわれたご支援の成果

支援を受けた地域では、子どもや女性の生活が向上しています。

支援を受けた女性の声

ヴィ・ティ・ツーさん(少数民族ターイ族)

「3年前にグループに参加し、ユニセフから資金の提供を受けて豚や鶏を飼い始めました。飼育した豚を売って、家を新しく建てることができました。「生存の知識」を使って学習するようになってからは、育児のことや、子どもが下痢になったときの対処の仕方がわかるようになりました。グループリーダーは私にとってお姉さんのような存在で、困ったことがあるといつもリーダーに相談しています。」

ロック・ティ・スアンさん(少数民族ナン族)

「資金の提供を受けて、豚と鶏と肥料を買いました。豚を売ったお金は、子どもの服や食料、学費、肥料に当てました。支援を受ける前は、2ヶ月間家族の食料がなくて困りました。今では肥料を買うお金もできて、作柄もずっとよくなりました。子どもの世話をする時間が以前よりとれるようになりました。」

乳幼児のケア

支援によって、保健、栄養、衛生、教育を総合した乳幼児ケアを促進するための全国的なキャンペーンや、子どもたちが安全に遊び学ぶことのできる幼稚園を支援してきました

イエナーさん(少数民族セダン族)
©UNICEF/Vietnam
イェナーさんとその子ども

イエナーさんはユニセフが支援する村の子育てグループに参加し、育児についての情報を交換しています。「妊娠中は健診のために保健センターに行き、子どもが生まれて6ヶ月間は母乳で育てて、予防接種もきちんと受けさせました。子どもの出生登録もちゃんと行いました。村の保健員の人は、予防接種の前の晩には私の家に来てくれるし、子どもが栄養不良にならないよう食事の与え方についてもアドバイスしてくれて、とても感謝しています。」イエナーさんの子どもはユニセフの支援を受けた幼稚園に通っています。以前は先生がベトナム語しか話さないため子どもが理解できませんでしたが、今は地域の先生がドン語とベトナム語の両方で教え、子どもたちがどんどん参加するようになりました。ユニセフは先生の研修を行ったり、おもちゃを提供したり、衛生的な環境が保たれるように支援しています。

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る