2025年3月4日東京発
日本ユニセフ協会広報・アドボカシー推進室より、2025年3月~4月の世界とユニセフ(国連児童基金)の動き、発表される報告書等についてご案内いたします。ご取材等のご参考になりましたら幸いです。
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当協会では、世界の子どもたちの状況やユニセフのグローバルな活動と連動して、子どもに関する統計データや画像・動画のご提供、現場でのご取材のサポート、ユニセフ専門家へのインタビューアレンジ、日本の報道機関向けの記者ブリーフィングや現地ユニセフ職員による報告会の開催などを行っています。どうぞお気軽に、 jcuinfo@unicef.or.jp までお問い合わせください。
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2025年3月~4月の主な予定
下記は3月4日時点の予定で、変更になる可能性があります。
3月 開催中
ユニセフ企画展「潮とともに生きる~アグネス大使とみたキリバス、気候変動の現状」(東京・ユニセフハウス)
海面上昇、暴風雨や干ばつなどの異常気象、高潮など、気候変動の影響によるさまざまな問題が起きている太平洋島嶼国のキリバスを、昨年5月末~6月初旬にかけ、ユニセフ・アジア親善大使のアグネス・チャンさんが訪れました。キリバスとその子どもたちが直面する現状を、写真家・野澤亘伸氏撮影の写真と共に紹介します。ユニセフハウス(東京都港区)で開催。入場無料。
また、以下のとおり、日本ユニセフ協会協定地域組織(各道府県ユニセフ協会)主催による同企画展の開催も予定されています。
・3月19日~4月2日 香川県(綾川生涯学習センター)
3月8日
「国際女性デー」制定50年
1975年の制定から50年を迎える「国際女性デー」の2025年のテーマは「For ALL women and girls: Rights. Equality. Empowerment.(すべての女性と子どものために:権利、平等、エンパワーメントを)」。
ジェンダー平等と女性のエンパワーメントという課題は、SDGsの目標5「男女平等を実現し、すべての女性と女の子の能力を伸ばし可能性を広げよう」にも掲げられています。「子どもの権利条約」、「障がい者差別撤廃条約」とならび「女性差別撤廃条約」を重要指針に掲げるユニセフは、「ジェンダー平等のための行動計画」(The Gender Action Plan 2022–2025)を策定し、いまだ残るジェンダー不平等の改善に必要な支援計画や目標をまとめ、国際社会にも呼びかけています。
なお、本年は「北京女性会議」(第4回世界女性会議)から30年目の節目の年にあたります。
3月10日~21日
国連女性の地位委員会(CSW)年次会合開催(ニューヨーク)
1995年の第4回世界女性会議で採択された「北京宣言・行動綱領」の実施状況を振り返ります。
3月16日
「麻しん予防接種の日(Measles Immunization Day)」
昨年夏に発表のユニセフのデータによると、致命的な感染症である麻しん(はしか)に対するワクチンの2023年の接種率は、集団発生を防ぎ、予防可能な感染や死亡を回避し、はしかを撲滅するために必要な接種率である95%には達していません。過去5年間において、世界の乳幼児のおよそ4分の3が暮らす103カ国で、はしかの集団感染が発生しました。ワクチン接種率の低さ(80%以下)が大きな要因でした。一方、はしかのワクチン接種率が高い91カ国では集団発生はありませんでした。ユニセフは接種率向上の取り組みの必要性を訴えています。
3月22日
「世界水の日」
淡水の保全と持続可能な淡水資源管理の促進への意識を啓発し、各国の行動につなげるために制定されたこの日。2015年9月に採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標6――2030年までに誰もが安全に管理された「水と衛生」を手に入れる――の達成に向けてアクションを取るための日でもあります。ユニセフは、安全な飲み水と衛生設備の利用に関する権利は、子どもの権利でもあるととらえ、支援における重要分野として取り組んでいます。
3月26日
イエメン紛争勃発から10年
2015年3月に中東の最貧国イエメンで激化した紛争により、同国では世界でも例を見ないほど大規模かつ深刻な人道危機が起きています。2024年には、高インフレや銀行危機、また世界的な経済的課題や複数の危機の中での人道支援の減少などにより、子どもが置かれている状況は悪化しました。ユニセフは2025年に、520万人の子どもを含む800万人に命を守る支援物資を届けるために2億1,200万米ドルを国際社会に要請しています。
3月27日~28日
栄養サミット(パリ)
ユニセフ等の報告書によると、世界の栄養不足の現状は2008~09年当時の水準に相当しており、現在の傾向が続けば、2030年には約5億8,200万人(そのうち半数はアフリカに暮らす人々)が慢性的な栄養不足に陥る、と警鐘を鳴らしています。3月27日~28日にフランス政府が主催するパリ栄養サミット(N4G)では、栄養改善に向けた取り組みの加速化が期待されます。
予定
国連の子どもの死亡率推計に関する機関間グループ、最新報告書発表
4月2日~3日
グローバル障がいサミット(ベルリン)
第3回グローバル障がいサミットは、ドイツのベルリンで開催されます。ユニセフは、「障害者の権利に関する条約」に基づき、障がいのある子どもの権利を推進・保護するため、障がい者の権利に関するプログラム策定を強化しています。これは「誰一人取り残さない」というアジェンダと各国における取り組みを支援するものです。
4月15日
スーダンでの武力衝突激化から2年
スーダンでは2025年に緊急に支援が必要な人の数は、2024年の2,480万人から23%増えて、3,040万人となります。また、1,560万人以上の子どもが、虐待や搾取などの暴力、栄養不良、感染症などのリスクにさらされています。武装したおとなによる子どもの性的暴行も増えており、2024年以降、報告されただけで221件も起きています。ユニセフは紛争地域や避難民・帰還民・難民などを対象に870万人の子どもを含む1,310万人を支援する計画です。
4月22日
「アースデー」
地球環境について考える一日です。世界各地で気候変動による災害や人の移動などが起きていることに対し、ユニセフは「気候危機は子どもの権利の危機」と位置づけ、地球温暖化への責任が最もない子どもたちが最も大きな犠牲を払っていることに警鐘を鳴らしています。
4月24日
「国際ICTガールズ・デー」
毎年4月の第4木曜日は、情報通信技術(ICT)を活用して女の子や女性をエンパワーメントし、彼女たちの教育や社会経済的成長に寄与することに焦点を当てる「国際ICTガールズ・デー」。ユニセフはジェンダー間のデジタル格差を解消し、女の子たちがデジタル世界で活躍する機会を担保するよう、各国政府やパートナーに働きかけています。
4月24日~30日
「世界予防接種週間」
毎年4月の最終週(24日~30日)は世界予防接種週間。世界中で多くの幼い命を守っている予防接種の重要性を再確認する日です。ワクチンの接種によって、予防可能な病気から何百万人もの命が守られており、また天然痘は撲滅されました。ユニセフは世界予防接種戦略「予防接種アジェンダ2030」の下、引き続き子どもへの予防接種の推進に取り組みます。
4月25日
「世界マラリア・デー」
世界の幼い子どもの死亡原因トップ3に入るマラリアは、毎日1,200人以上の子どもの命を奪っています。ユニセフはマラリアの予防接種、蚊帳の配布などを通じて、この予防と治療が可能な疾病から子どもたちを守る支援を行っています。
予定
ユニセフ世界子供白書2024 :2050年の子どもたち 日本語版発表
予定
子どもの気候危機指数(CCRI) 2.0発表
子どもの気候危機指数(Children’s Climate Risk Index=CCRI)は、世界各国の子どもたちがどこでどのように気候変動の影響を受けているのかの全容をデータで示す指標です。
2021年8月に発表された指数をまとめた前回の報告書に関するリリースはこちら
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