【2020年3月13日 ニューヨーク発】
石けんを使って正しく手洗いをすれば、新型コロナウイルス(COVID-19)との闘いに効果的であるものの、何百万人もの人々が、手を洗う設備をすぐに利用できないと、ユニセフ(国連児童基金)は本日明らかにしました。最新のデータによると、基本的な手洗い設備が自宅にあるのは、世界で5人のうち3人に限られています。
© UNICEF/UNI310757/Viet Hung |
パンデミックの拡大が続く中、ユニセフは、COVID-19の主要な予防策として手洗いの重要性を強調し、この最も基本的な公衆衛生策が世界中で実現できるよう、支援をさらに強化しています。
「石けんによる手洗いは、コロナウイルスや他の多くの感染症から自分や他者を守るためにできる、最も安価かつ効果的な手段のひとつです。しかし、この最も基本的な対策でさえも、手の届かない人が何十億人もいるのです」とユニセフのプログラム局長、サンジェイ・ウィジェセケラは述べました。「病気を治療する特効薬にはなり得ませんが、基本的な衛生環境を誰もが利用できるようにするための長年の取り組みを今後も続けながら、自分と家族の安全を守るためにとるべき対策を人々に知ってもらうことが大切です」
世界の多くの地域では、子どもや保護者、教師、医療従事者、その他コミュニティの人々は、自宅、医療施設、学校などで基本的な手洗い設備を利用できません。最新の推定によると:
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都市で暮らす人々は、人口密度の高さに加え、市場や公共交通機関、礼拝所など人の密集した場所に集う機会が多いため、特にウイルス性呼吸器感染症のリスクに晒されています。都市部で貧困層が密集して暮らすスラムは、非公式居住区の最悪の形態であり、特にリスクが高くなっています。結果として、手洗いがさらに重要になります。しかし:
さらに、手洗いは医療従事者を感染から守り、医療施設でのCOVID-19およびその他の感染の拡大を防ぐためにも重要です。コロナウイルスは国の医療体制にも打撃を与えるなかで、石けんでの手洗いは、一般的な呼吸器や下痢性疾患を防ぐ上でも重要です。
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子どもと保護者が適切な手洗い設備を利用できるように、ユニセフは世界で取り組んでいます。さらに、90カ国以上で手洗いを推進しており、政府と協力して手洗いの方針、戦略や行動計画を策定しています。また、マス・メディア、地域の保健員や普及員と協力して手洗いを促進すること、学校や教師と協力して子どもたちに手洗いの重要性を教えることなど、各国での手洗いキャンペーンを支援しています。
コロナウイルスへの対応の一環として、ユニセフはまた、正しい手洗い方法を伝えています:
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