【2020年3月27日 コペンハーゲン/ニューヨーク発】
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが拡大を続ける中、ユニセフ(国連児童基金)は、切実に必要とされている個人用防護具(PPE)を含む重要な物資を調達し、影響を受ける国に輸送しています。
© UNICEF/UNI314647/Martinussen |
ユニセフは、現在の市場の制約に対する解決策を見出すため、世界の約1,000の供給業者および業界のリーダーと共に取り組んでいます。買占めや新たな輸出制限などの特別な市場状況にも関わらず、2,690万枚の医療用マスク、480万枚の防護マスク、600万着の防護服、710万着の手術用ガウン、150万個のゴーグルと2万9,000個の赤外線体温計など、4月から6月にかけての主要品の供給を業者から確保しました。
コペンハーゲンにあるユニセフ物資供給センター長のエトレバ・カディリは、「感染拡大のスピードと規模によって数えきれないほどの課題が生まれていますが、ユニセフの支援物資が必要とする人々にできる限り早く届くように、あらゆる努力を続けています」と述べました。「医療従事者を守ることは、依然として最優先事項のひとつです。彼らは、この前例のない世界的危機の影響を受ける子どもたちと家族に、不断のケアとサポートを提供し続ける最前線のヒーローです」
COVID-19の流行開始以来、ユニセフは、パンデミックに対応する国を支援するために、427万枚以上の手袋、57万3,300枚の医療用マスク、9万8,931枚のN95マスク、15万6,557着のガウン、1万2,750個のゴーグルを輸送しました。
© UNICEF/UNI314608/Desjardins |
最近輸送された支援物資にはそれぞれ以下が含まれます。
© UNICEF/UNI314221/Sayyari |
COVID-19の感染が世界に広がるスピードと規模によって、市場への圧力が高まり、ユニセフの物資供給活動に前例のない課題をもたらしています。
国際輸送への制限強化は、世界の貨物輸送に大きな影響を及ぼしています。サプライチェーンが混乱し、人道支援プログラムや開発プログラムへの命を守る物資の輸送が妨げられ、到着の遅れや、コストの高騰を引き起こしています。
これらの課題に対処するために、ユニセフは世界の貨物機の収容能力と対象範囲を見直し、世界のユニセフ事務所、運送業者、パートナー団体と協力し、緊急および重要な物資の輸送を優先して手配しています。
また、重要な在庫の一部を分散化することで予防策を講じており、緊急キットやその他の不可欠な物資を含む救援物資をコペンハーゲンからドバイ、パナマ、アクラの物資拠点に移動し、アフリカ東南部地域でも同様の措置がとられています。
25日、ユニセフはCOVID-19パンデミックへの対応のため6億5,160万米ドルの資金支援を要請しました。
【関連ページ】
シェアする