【2020年4月12日 ブリュッセル/キンシャサ(コンゴ民主共和国)/ダカール(セネガル)発】
ユニセフ(国連児童基金)が輸送した63立方メートルの重要な医療物資がコンゴ民主共和国の首都キンシャサに11日、到着しました。欧州連合(EU)が共同出資したベルギーの帰還用航空機が用いられました。
© UNICEF/UNI320129/Desjardins |
支援物資には、酸素濃縮器、基本的な医療器具、聴診器、抗生物質、栄養関連物資、助産師用キット、および妊産婦と新生児の健康のための物資が含まれます。保健センターに提供されるこれらの物資は、はしか、コレラ、マラリア、新型コロナウイルス(COVID-19)などに対応するために緊急に必要とされているものです。 物資を通じて、コンゴ民主共和国の子どもたちと家族のためのユニセフの人道支援を行うとともに、国連のより広範な支援活動とも足並みをそろえ、COVID-19の感染拡大防止に取り組みます。
「EUとベルギーの支援に感謝します」とユニセフ物資供給センター長のエトレバ・カディリは述べました。「COVID-19の感染が発生して以降、最も弱い立場に置かれた子どもたち、特に危機の影響を受けている子どもたちに命を守る物資を確実に届けることに優先して取り組んでいます」
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「コンゴ民主共和国でCOVID-19の感染症例が増加し、状況が日々深刻化しているなか、COVID-19や毎年多くの子どもたちの命を奪っているその他の感染症と闘うため、そしてすでに過度な負担のかかっている国の医療システムを支援するために、医療用品が緊急に必要です」とユニセフ・コンゴ民主共和国事務所代表のエドゥアルド・ベイグベデルは述べました。
現在、ユニセフによるCOVID-19への対応は、コンゴ民主共和国で流行の震源地となったキンシャサ市に集中して行っています。特に、保健センターや産科病棟、栄養治療センター、国内避難民の居住地、COVID-19治療センター、空港など出入国の場、交通機関や医療施設などの人の集まる場所、子どもの一時預かり所、コミュニティに焦点を当て、常に感染の状況を注意深く見ながら取り組んでいます。
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