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日本ユニセフ協会

自然災害緊急募金

トンガ沖大規模噴火・津波
日本ユニセフ協会、募金受付開始 ユニセフ、緊急支援に116万米ドル要請

2022年1月19日スバ(フィジー)

2022年1月15日(土)午後、海底火山であるフンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山が激しく噴火しました。この噴火は過去30年間で世界最大級といわれ、高さ1.2mの津波を引き起こし、トンガの首都ヌクアロファの沿岸地域をはじめ、海抜の低い島々に押し寄せました。

後悔しないアプローチで準備を

フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山が噴火した様子の衛生画像。(トンガ、2022年1月15日撮影)

© UNICEF/UN0578987/NOAA
フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山が噴火した様子の衛生画像。(トンガ、2022年1月15日撮影)

国土の大部分は火山灰に覆われ(厚さ5〜10cmになった地域も)、水や食料の供給に影響が出ており、大気環境も懸念されています。一時絶たれていた電力は、トンガタプ島の大部分で復旧しましたが、依然として燃料不足の状態が続いています。

トンガの人口は約10万5,000人で、3人に1人は15歳未満です。人々が暮らしているのはトンガの171の島々のうち45島です。初期推計によると、人口の84%が火山噴火と津波の影響を受け、ほぼすべての人(99%)が火山灰の影響を受けています。

トンガとの通信や島嶼間の通信はおろか、衛星電話さえも断続的にしか使えないという困難な状況が続いています。そのため、火山噴火と津波による実際の影響はまだ十分に評価されておらず、住民の支援ニーズもまだ特定できていません。ユニセフ(国連児童基金)は、ニーズ評価に基づき、トンガ政府の緊急対応を支援する予定ですが、ユニセフ・太平洋島嶼国事務所はすでに、パートナーから入手できる情報やユニセフの人道支援における経験を活かして、いわゆる「後悔しない(No regrets)アプローチ」で、トンガの子どもたちとその家族に命を守る支援を提供する準備を進めています。

その支援内容は、以下の通りです。

緊急支援に116万米ドル要請

ブリスベンにある人道支援物資倉庫に備蓄していた緊急支援物資。(オーストラリア、2022年1月18日撮影)

© UNICEF/UN0579398/
オーストラリアから船で被災地に送られているユニセフ支援物資第一便の発送準備には、昨年夏の東京大会開会式でトンガ選手団の旗手も務めた、ユニセフ親善大使のピタ・タウファトファ選手も協力した。ピタ選手は、「トンガに必要な物資を支援くださるユニセフとオーストラリア政府に、これ以上ないほど感謝しています。また世界もトンガの惨状を理解し、親切な対応を開始してくださっています」と述べている。 (オーストラリア、2022年1月18日撮影)

ユニセフ・太平洋島嶼国事務所は、トンガ政府に緊急支援を提供するため、フィジーにあるユニセフ倉庫と、オーストラリアのブリスベンにある人道支援物資倉庫に備蓄していた緊急支援物資の輸送に取りかかっています。水と衛生物資やレクリエーションキットは、オーストラリア政府による人道支援ミッションを通じて、オーストラリアから届けられているところです。追加物資は、輸送が可能になり次第、フィジーにあるユニセフ倉庫から発送されます。

トンガでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響で、現在も国境が閉鎖されていますが、ユニセフはトンガ政府や現地にいるパートナーと協力して、子どもたちや家族が緊急に必要としている支援を提供できるよう取り組んでいきます。

火山噴火と津波の影響を受けたトンガの人々の当面の人道支援ニーズに応えるために、ユニセフは116万米ドルの資金支援を必要としています。なお人道支援ニーズは、政府による初期被害評価が完了後、大幅に増加することが見込まれます。

 

*本プレスリリースは2022年1月19日(水)時点の情報を元にしています。

 

ユニセフ「自然災害緊急募金」ご協力のお願い

地震や津波、洪水、台風やサイクロン、干ばつなどの自然災害に苦しむ子どもたちのために、ユニセフは緊急支援を行っています。その活動を支えるため、(公財)日本ユニセフ協会は、ユニセフ「自然災害緊急募金」を受け付けております。トンガ沖大規模噴火・津波で被災した子どもたちを含む、最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるために、ご協力をお願い申し上げます。

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