2024年7月8日ニューヨーク発
ユニセフ(国連児童基金)事務局長のキャサリン・ラッセルは、ウクライナ各地がミサイル攻撃を受けたことについて、以下の声明を発表しました。
「ウクライナの子どもに安全な場所はない」
ウクライナ全土で致命的なミサイル攻撃が相次ぎ、少なくとも150人が死傷したと伝えられ、キーウでは小児病院が大きな被害を受けたとの連絡に、震え上がりました。
ミサイルの嵐は、キーウ、ドニプロ、クリヴィーリフ、スロヴヤンスク、クラマトルスクなどの都市を襲いました。これらの攻撃で死傷した子どもの数はまだ確認されていません。
愛する人を亡くされた方々に、心よりお悔やみを申し上げます。
ウクライナ最大の子どものための医療拠点であるオフマディト病院への攻撃は、ウクライナの子どもたちにとって安全な場所はどこにもないということを、またもや残酷に思い知らせるものです。病院は安全な避難場所であるべきであり、国際法の下で特別な保護が与えられています。子どもを含む民間人、そして彼らに必要な施設やサービスは、常に保護されなければなりません。
ウクライナで戦争が激化してから2年半近くが経ち、子どもたちとその家族が耐え忍ばなければならない恐怖に、終わりが見えません。
ユニセフは、最前線地域を含むウクライナ全土で、子どもたちと家族の緊急のニーズに応えるための活動を続けていきます。これには、命を守るサービスや物資の提供、メンタルヘルス支援や心理社会的支援も含まれます。ユニセフはすでにオフマトディト病院に緊急物資を提供しており、また今日の攻撃で被害を受けたコミュニティを支援する準備も整っています。
ウクライナの子どもたちに必要なのは、何よりも恒久的な平和なのです。