FCバルセロナ ニューヨークのユニセフハウスで写真展を開催
【2009年6月11日 ニューヨーク発】
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© UNICEF/NYHQ2009-0772/Markisz |
ニューヨークのユニセフハウスで行われたFCバルセロナ写真展の記者会見にて。左から、FCバルセロナ基金最高責任者のマルタ・セグ氏、FCバルセロナのホアン・ラポルタ会長、ユニセフ民間協力渉外局のフィリップ・オブライエン局長、ユニセフ・スワジランド事務所のジャマ・グライド代表。 |
2008-2009年シーズンのUEFAチャンピオンリーグを制したばかりのFCバルセロナは、10日、チームが情熱を傾けるもうひとつの取り組み=HIVと共に生きる若者たちへの支援活動を訴えるため、ニューヨークでの写真展をスタートさせました。
ニューヨークのユニセフハウスで開催される、「スワジランドで弱い立場に置かれている子どもたちの日常と、将来への夢」と題されたこの写真展は、FCバルセロナ会長のホアン・ラポルタ会長と、ユニセフの民間協力渉外局を統括するフィリップ・オブライエン局長によって、その幕が切って落とされました。
「この写真展は、ユニセフの支援活動へのFCバルセロナの関わり方を、一般の方々に分かりやすい形でお見せできるものだと思います。」と、オブライエン局長は話します。
国際的な写真家ペップ・ボネット氏によって撮影された28枚の写真は、スワジランドでのユニセフの活動の様子を伝えています。これらの写真は、2007年、FCバルセロナのカンプ・ノウスタジアムで初めて公開されました。
バルサの社会貢献活動の歴史
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FCバルセロナのホアン・ラポルタ会長とユニセフ民間協力渉外局フィリップ・オブライエン局長。 |
長年様々な社会貢献活動を行ってきたFCバルセロナ財団は、2006年からユニセフと5年にわたるパートナーシップを締結しています。FCバルセロナは、毎年、150万ユーロ(約190万米ドル)を、子どもたちを取り巻くエイズ諸問題の解決のためにユニセフに提供しています。この支援は、2011年まで続けられます。
ニューヨークでの記者会見の席上、ラポルタ会長は、このパートナーシップが終わるまで、同クラブの選手が、ユニセフのロゴを胸の部分に入れたユニフォームを身につけ続けることを明言しました。ラポルタ会長は、2010年にチームが新しい会長に引き継がれても、ユニセフへの支援を継続していってほしいとも述べています。
また、この2年間におけるユニセフとのパートナーシップが成功していることを受け、ラポルタ会長は、FCバルセロナの拠出金をユニセフがより自由度を持って活用することを認めました。
「こうしたことをFCバルセロナが認めてくださったのは、そこに信頼関係が確立しているからに他なりません。」 オブライエン局長は、FCバルセロナによる貢献は、資金面では勿論のこと、チームそのものが与えている影響が非常に大きいと語ります。「バルサとのパートナーシップの価値を、金額で換算することなど到底できません。」
スワジランドのエイズ対策
ユニセフとのパートナーシップが開始された最初の年、FCバルセロナの支援はスワジランドのHIV/エイズに影響を受けている子どもたちのための活動に提供されました。また、スワジランドの子どもたちを撮影した写真展も開催されました。
スワジランドは、HIV感染率が世界で最も高い国です。スワジランドの子どもたち約100万人のうち、5万6,000人以上の子どもたちがエイズによって親を失い孤児となっています。また、さらに多くの子どもたちが、様々な支援、保護、治療を必要としています。
スワジランドのHIV/エイズ問題への取り組みに対し、FCバルセロナは資金や啓発活動以上のものを提供しました。
「友達がいるとき、そして遠くから支援を受けることができたとき、様々な困難は、より克服し易いものになり、困難に正面から立ち向かうことができるのです。」ユニセフ・スワジランド事務所のジャマ・フライド代表は話します。「FCバルセロナは資金的な支援だけでなく、スワジランドの子どもたちの現実を見に、スワジランドを訪れてくれました。」
温かい気持ちが心の中に溢れます
そうしてスワジランドを訪れたラポルタ会長。ニューヨークでの記者会見で、写真展の感想を尋ねられると、彼はその感動を隠そうとはしませんでした。
「これらの写真を見ていると、スワジランドでの出来事を思い出します。」「こうした形で、私たちがやっていることを改めて確認できるのは、とても素晴らしいことです。私たちの心の中にも、温かい気持ちが溢れてきます。」
この写真展は、8月末まで、ニューヨークのユニセフハウスで開催される予定です。
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「子どもとエイズ」世界キャンペーン
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