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HOME > 「子どもとエイズ」世界キャンペーン
財団法人日本ユニセフ協会
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UNITE FOR CHILDREN UNITE AGAINST AIDS

ファクト・シート 1

© UNICEF Rwanda/2005/Lewnes

母子感染の予防

「子どもとエイズ」世界キャンペーンの目標:2010年までに、HIVの母子感染を予防するためのサービスを、必要とする女性の80%に提供する。

サハラ以南のアフリカ諸国の首都では、妊婦の10人に1人がHIVに感染しています。また、HIV陽性の母親から生まれる子どもの3人に1人が、HIVウィルスに感染する可能性があります。妊婦の感染率が高いのは次の各都市です。

  1. ガボローネ(ボツワナの首都)、ムババネ(スワジランドの首都)
    :妊婦の3人に1人が感染者
  2. マセル(レソトの首都)、プレトリア(南アフリカ共和国の首都)
    :妊婦の4人に1人が感染者

2005年に低・中所得国において、母子感染を予防するための抗HIVウィルス薬の処方を受けたHIV陽性の妊婦は、全体のわずか9%でした(2003年の3%からは増加)。

また、HIVに感染している妊婦の40%以上に抗ウィルス薬を処方した国は、(データが入手可能な国のうちの)7カ国だけです。これらはアルゼンチン、ブラジル、ボツワナ、ジャマイカ、ロシア連邦、タイ、ウクライナで、「子どもとエイズ」世界キャンペーンの目標達成に向けて進展が見られています。

罹患率の高い国のなかには、最近になって妊婦による抗ウィルス薬の利用が著しく増加したところもあります。それらの国々での抗ウィルス薬利用率は以下のとおりです。

  1. ナミビア: 6%(2004年、以下同じ)→29%(2005年、以下同じ)
  2. スワジランド: 4%→34%
  3. 南アフリカ共和国: 22%→30%
  4. ルワンダ: 21%→36%

抗ウィルス薬を利用する妊婦の割合が増加した背景には、次のような要因があります。

  • サービスや研修を地方が中心になって提供するアプローチが推進されたこと。
  • 政治的なコミットメントが示されたこと。たとえば、調査対象となった100カ国以上で、全国母子感染予防プログラムがつくられています。
  • MTCT Plusなどのモデルによって、家族全体のケアが行われるようになったこと。MTCT Plusとは、母親と子ども、そして家族全体に対してHIVの感染予防、ケア、支援と治療を実施するパッケージのことです。

【2】子どものHIV感染者およびエイズ患者の治療→

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