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ファクト・シート4
エイズによる孤児と、エイズのために困難な状況にある 「子どもとエイズ」世界キャンペーンの目標:2010年までに、最も困難な状況に置かれている子どもたちの80%に支援を提供する。 2005年の時点で、世界の18歳未満の子ども約1,520万人が、エイズのために両親または片親をなくしました。その80%が、サハラ以南のアフリカの子どもたちです。 2010年までに、エイズによる孤児の数は2,000万人を超えると推定されます。 エイズによる孤児だけでなく、ほかにも多くの子どもたちがエイズのために困難な状況に置かれています。慢性的に病気の両親と暮らす子どもや、エイズによる孤児を引き取った家庭の子ども、エイズによって教師や地域社会の大人を失った子どもなどです。 エイズによる孤児や、エイズによって影響を受けた子どもは、教育や保健、福祉についての深刻なリスクを抱えています。その脅威に対応するため、サハラ以南のアフリカの少なくとも20カ国が、エイズによる孤児とエイズのために困難な状況にある子どものための国家行動計画を作成しました。さらに数カ国が、まもなく行動計画を完成させ発表する段階に入っています。 最多のエイズによる孤児を抱える国、南アフリカ共和国では、2006年4月まで14歳未満の710万人以上の貧しい子どもたちに対し、政府による児童手当が支給されました。ボツワナとナミビアでも、エイズの影響を受けた子どもたちに児童手当などの助成金が支給されています。 サハラ以南のアフリカでは、エイズの影響を受けた子どもたちに対して、なんらかの支援を行う形で社会的保護を始める国が増えてきています。支援を受けている世帯数が多い国と、その割合は以下のとおりです。
サハラ以南のアフリカ諸国においてNGOが実施した活動に関する2006年の調査では、エイズによる孤児とエイズによって困難な状況にある子どもたち330〜500万人が、教育やヘルス・ケア、食料、経済的支援または心理社会的支援等のサービスを受けたことがわかっています。 孤児となった子どもたちが学校教育を受けることができるよう、状況が改善されている国もいくつかあります。親といっしょに暮らす子どもの就学率を100とすると、現在サハラ以南のアフリカで、エイズによる孤児となった子どもたちの就学率は平均79%です。就学率が上がってきたひとつの理由は、学費の免除にあります。 レポート概要(日本語版)
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