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HOME > 「子どもとエイズ」世界キャンペーン
財団法人日本ユニセフ協会
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UNITE FOR CHILDREN UNITE AGAINST AIDS

ファクト・シート 2

© UNICEF/HQ05-0865/Noorani

子どものHIV感染者およびエイズ患者への治療の提供

「子どもとエイズ」世界キャンペーンの目標:2010年までに、抗ウイルス治療(ART)もしくはコトリモクサゾール(抗菌薬) による治療を、必要とする子どもの80%に提供する。

HIVに感染している15歳未満の子ども230万人のうち、2005年に抗ウィルス治療が必要と見積もられたのは約78万人でした。しかし、実際に治療を受けたのはその10%にすぎません。

抗ウィルス治療を受けていない子どもたちは、長く生きることができません。HIVに感染した子どもの3分の1は1年以内に、また半数が2年以内に死亡すると推定されます。

2006年にエイズに関連した原因で死亡した子どもの数は、約38万人でした。そのほとんどは、日和見感染症の治療や抗ウィルス治療を受けていれば、命が救われた可能性のあるケースです。

いまも世界全体で400万人の子どもたちが、死につながる日和見感染症を予防するコトリモクサゾールを必要としています。しかし、2005年にその治療を受けることができたのは、わずか4%でした。

データが入手可能な国のうち、治療が必要な子どもの20%以上に抗ウィルス治療を提供した国は、2005年には次の7カ国だけでした。

  1. タイ(95%以上)
  2. ボツワナ(84%)
  3. ナミビア(52%)
  4. ジャマイカ(47%)
  5. カーボベルデ(47%)
  6. ドミニカ(23%)
  7. ルワンダ(20%)

子どものHIV感染者およびエイズ患者に治療を提供しようという運動が2006年に高まったことで、抗ウィルス治療の今後の進展が期待されています。そのために、罹患率が高い国々で次のような対策活動が必要です。

  1. おとなの抗ウィルス薬治療に子どもの治療を組み込むこと。
  2. 病気の子どもを定期的に検査することで、子どものHIV感染者の発見の時期を早めること。
  3. 子どもの早期検診に、革新的な検査技術を採用すること。

地球規模での政策提言も、幼い命を救うことに大きく貢献してきました。子ども向けの抗ウィルス薬の価格は、過去12〜18ヶ月の間に劇的に安くなりました。これは、クリントン財団のHIV/エイズ・イニシアティブなどの努力によるものであり、小児用の抗ウィルス薬は1日あたり16セント未満で入手できるようになりました。

【3】若者の新たな感染の予防

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