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【2】HIV母子感染を防ぐユニセフの取り組みユニセフは、ベトナム国内で最も感染率が高い5地域で母子感染予防のためのモデル事業を実施しています。そして、このモデルが全国に拡大されるようベトナム政府に働きかけています。 ■ 専門の保健員の養成
母子感染予防の第一歩は、妊婦や母親自身がHIVに感染しているかどうかを知ることです。 そのために、妊婦検診時の検査が大切です。検査は任意が基本です。そして、必ず検査の前後にはカウンセリングを行います。検査や病気について正しく理解し、万が一感染していた場合の心理的なサポートを行う体制を先に準備することが必要なのです。 そのため、こうした検査やカウンセリングを担うことができる専門の保健員を増やす必要があります。
■ 教材の開発や配布 村の保健員やHIV感染・母子感染予防に携わる団体が、家庭や地域レベルで活動する際には、口頭での説明では不十分です。よく理解してもらえるよう、分かりやすい教材やツールが必要です。ユニセフはこうしたツールの開発、発行、配布を支援しています。 ■ 必要な医薬品や器材等の提供 HIV検査とカウンセリングを、すべての妊婦やその夫、希望者に実施するための検査キットや必要な資材を提供しています。 ■ 地域や家庭のHIV/エイズに対処する能力を高める
家庭や地域レベルでHIVの母子感染予防に対処する能力を向上させるためには、村の保健員、家族計画の担当スタッフ、地元の女性団体等が鍵を握っています。村の保健員の指導のもと、こうした関係スタッフが住民たちと協働することで、だんだんと地域全体が活動に参加してくれるようになったり、HIV感染予防のための行動をとってくれるようになります。 ■ 女性のHIV感染状況や、出産後の母親と子どもに関する情報収集 家庭訪問や定期健診を通じて、HIVに感染した母親や子どもに心理的、社会的なサポートを継続し、HIVに感染した母親や子どもに、日和見感染の治療薬などの医療的サポートを提供するために、調査や情報収集は欠かせません。 ■ HIVに感染した母親や子どもがケアや治療、その他サポートを受けられる環境の整備
母子感染予防プロジェクトでは、HIVに感染した母親と子どもに必要なケア、支援継続、治療を提供します。感染がはっきりしない新生児については、日和見感染症を予防するコトリモクサゾールの投与や、家族への心理的、社会的な支援、ケアも必要です。より多くの人が利用しやすく、そして、継続して支援を受けられる体制をつくることが欠かせません。
■リ・チ・ヒェンさん 苦悩と希望の720日 〜HIV感染の判明から勇気をつかむまで〜
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