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【3】成果は確かに生まれている■ 偏見や差別の軽減
長年にわたって地域に存在し続けたHIV/エイズへの偏見や差別は、当初、そう簡単に取り除けるものではないように思われました。しかし母子感染予防プロジェクトが開始されてから約3年がたった現在、HIVに感染している女性が「地元地域内ではまったく差別を感じない」と口にするほどまで、状況が改善されました。 地域での偏見や差別をなくす活動には、子どものクラブ活動に親に参加してもらったり、HIVに感染した人のケアや感染予防トレーニングなどに地域や家族の代表者に参加してもらったり、といった教育を目的とした活動があります。HIVに感染した母親が、自身の経験をもとに、HIVの母子感染などを指導する活動も行われています。勇気のいることですが、地域の女性の意識向上に一役買っています。 ■ 男性の意識を変えることも重要 地域への支援は、感染者に対する偏見や差別の解消だけが目的ではありません。感染を未然に防ぐための知識を広め、男性の予防に対する意識を向上させることも目的のひとつです。女性がパートナーにコンドームを使うようにと頼むことができなかったり、頼んでも聞き入れてもらえなかったり。そんな風潮を変え、女性や子どもの権利を守るよう男性にも意識を持ってもらわなければ、根本的な解決にはならないからです。
■リ・チ・ヒェンさん 苦悩と希望の720日 〜HIV感染の判明から勇気をつかむまで〜
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