2004年、ユニセフは依然として非常に危険で困難な状況にあるイラクの子どもたちに8,000米ドルの支援を届けることができました。
最も大きな前進が見られたのは教育分野です。2003年、2004年に実施されたユニセフの『バック・トゥ・スクール(学校にもどろう)キャンペーン』は、学用品のセットであるスクール・イン・ア・ボックス68,000キット、教科書4,600万冊、数百校に及ぶ校舎の修繕事業という、これまでにない大規模な支援活動となりました。「イラクの人々は、子どもが学校へ通うことに対して非常に協力的です。彼らは教育の重要性を認識し、そして教育事業を喜んで支援してくれています」とユニセフのイラク事務所 ロジャー・ライト代表は言います。
また、支援を待つイラクの子どもとその家族に対して毎日200リットルの清潔な水を提供しました。「私たちは、ファルージャ、モスル、サドルシティのような最も治安が不安定な場所にも給水車で水を届けています」とライト代表は話しました。「さらに私たちは最悪の治安状況に陥ったときでさえ最低限の飲み水を保障してきました」
イラクの子どもたちにとって安全な環境を作り出すことが今後も最大の課題です。子どもに関する調査が終了し、現在ユニセフは、教育の機会の提供と保護を目的に、さらに年齢が上の子どもたちを学校へ戻すために政府と協力しています。
ユニセフはまた、地元のNGOを通じて集会所の設立や仲間同士による相互扶助プログラムの組織に取り組んでいます。不安定な状況の中、子どもや若者自身が何かに取り組むことは、彼らを有害なものから遠ざけることにも役立つのです。
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