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財団法人日本ユニセフ協会




ユニセフ、ニカラグアにおいて保健・衛生施設・教育を中心に緊急支援

【2007年9月6日 マナグア発】

ニカラグア国家防衛軍によると、ニカラグア北部のカリブ海沿岸地域では34,000人以上がハリケーン「フェリックス」の被害を受け、家屋の破損は8,441棟にのぼった。雨と増水した河川によって孤立した地域に救助隊が到達し、状況がはっきりすれば、これらの数値はさらに増えると予想される。 ユニセフ・ニカラグア事務所長デボラ・コミニ氏は、「ユニセフはニカラグア当局を支援し、幼い子どもたちに安全な飲料水と衛生設備および栄養を供給できるようにする予定である」と述べた。ハリケーンの被害を受けた人々への緊急対応として、昨日すでに32,971米ドル相当の毛布と物資が送り出された。ニカラグア保健省を通じて届けられた最初の緊急支援パッケージには4基の飲料水塩素処理装置が含まれ、それぞれが1日当たり1,600人分の飲料水を浄化できる能力をもっている。 他の国連機関やニカラグア政府および地方当局との調整のもと、ユニセフは政府が災害地域に指定した域内での物資や緊急サービスの要請に応えるため活動している。その一環として、教育省と協力し、緊急避難所の設置、学校の教育活動が中断されるのを防ぐための“educational bridges”の実施、学校設備の査定などを行なっている。ユニセフの査定により、これまでに80%の学校が屋根を失ったことが報告された。 今日(6日)、国家防衛軍は今回のカテゴリー5のハリケーンと風速72mにも及んだ強風で最も被害を受けたサンディ・ベイ、ビスムナ、ミスキィト・キーズ諸島、カボ・グラシアス・ア・ディオス岬などの地域社会に到達することができると期待されている。ビルウィ市長ナンシー・エリザベス・エンリケス氏は、「サンディ・ベイとクルキラではわずかに4軒の家屋が残っているだけで、まるで地震に見舞われたかのようだ」と述べた。ウィウィリやサン・ホゼ・デ・ボカイ、ライティなどの地域は、マヤグナ族(スム)という先住民族が主に住んでいるが、家屋や農産物に部分的な被害を受けた。 国連調査チームはニカラグア政府関係者とともに、今日(6日)被害を受けた地域に出向いて被害状況を査定し、人道援助と復旧支援のための要請を作成することになっている。 ニカラグアではまだ豪雨が続いており、堤防の決壊や高速道路の破壊などで、北部カリブ海沿岸地域が完全に陸の孤島となっている。またビルウィ、ロシータ、アスパムの各市では停電が続いている。

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