【2016年3月13日 バヌアツ発】
カテゴリー5のサイクロン・パムがバヌアツ、キリバス、ツバル、ソロモン諸島などの太平洋諸国を2015年3月に襲来してから、1年が経過しました。
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最も被害が大きかったのは、3月13日から14日にかけてサイクロンが上陸したバヌアツで、人口の約3分の2にあたる、推定16万6,000人(内、子ども8万2,000人)が被災しました。22の島々にわたって、家屋や生活の糧が破壊され、公共インフラにも甚大な被害が出ました。人々は、きれいな水、食糧、避難場所、保健ケア、心理社会的ケアなどの緊急支援を必要としていました。
バヌアツの大統領より災害非常事態宣言が発令されるなか、ユニセフはレベル2の緊急事態として、対応を拡大しました。昨年5月までは緊急支援、それ以降は復興支援へと推移し、現在も支援活動を続けています。これまでの活動のハイライトをご報告します。
© UNICEF/UNI181865/Sokhin |
早期幼児教育と、初等教育への支援を、最も大きな被害を受けた2つの州で実施。一時的な学習スペースや「箱の中の学校(スクール・イン・ア ・ボックス)」、「レクリエーション・キット」などの緊急時の教育支援を、被災した学校の70%に相当する32の小学校の3万210人に実施。
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バヌアツでは、サイクロン・パムの到来前の数カ月に渡り、はしか感染が広がっていた。太平洋諸国の中で最も予防接種率が低い国のひとつであるバヌアツでは、予防接種キャンペーンは子どもたちを守るために必要であった。子ども12万8,012人がはしかの予防接種、及びビタミンAと虫下しの薬の投与を受けた。また、子ども10万3,676人が風疹の予防接種を受けた。
バヌアツのサイクロン被災に関して、あたたかい支援をお寄せいただいたみなさまに、心から感謝を申し上げます。ユニセフは、今後も、サイクロン被災地が災害に強く回復力のある社会として復興していくための支援活動を、政府やパートナー団体とともに続けていきます。
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