【2018年4月13日 アブジャ(ナイジェリア)/ ダカール(セネガル)/ ニューヨーク発】
ナイジェリア北東部で2013年以来、ボコ・ハラムによって拉致された子どもの数は、2014年にチボックの学校から拉致された女子生徒276人を含めて1,000人を超えていると、ユニセフは本日発表しました。チボックの悲劇から4年経過してもなお、100人以上のチボックの少女たちは家族のもとに帰れず、ユニセフ(国連児童基金)は彼女たちの解放を訴え続けています。
© UNICEF/UN0144139/Esiebo
ボコ・ハラムから逃れ、避難民キャンプでユニセフが支援する学校に通うアリアさん。(2017年11月撮影)
「チボックの拉致事件から4年が経過し、私たちはあらためて、ナイジェリア北東部の子どもたちが衝撃的な規模で攻撃を受け続けていることに気づかされます」とユニセフ・ナイジェリア事務所長モハメド・マリック・フォールは述べました。「子どもたちは常に、自分の家や学校、そして公共の場で、残虐な暴力行為の標的となったり、目撃したりしています」
5人の女子生徒が亡くなった最近のダプチでの学校襲撃は、今も北東部の子どもたちにとって安全な場所がほとんどないことを表しています。学校さえも、暴力から逃れることはできません。
「学校にいる子どもたちに対する度重なる攻撃は非道な行為です」とフォールは言いました。「子どもたちには教育を受け保護される権利があります。そして教室は彼らに被害が及ばない安全な場所でなければなりません」
ナイジェリア北東部で約9年前に紛争が勃発して以来、少なくとも2,295人の教員が殺され、1,400校以上の学校が破壊されました。これらの学校のほとんどは、その被害の大きさや治安の悪さから閉鎖したままです。
ナイジェリア当局は、学校をより安全に、また攻撃に対してより強靭なものにする決意を表明しています。ナイジェリアが署名した、武力紛争時に学校や大学を攻撃や軍事使用から保護することを約束する『安全な学校宣言(Safe Schools Declaration)』の実行を、ユニセフは支えていきます。
ユニセフは、学校に対する攻撃および子どもの権利に対する甚大な侵害を終わらせるよう求めています。
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