【2018年4月17日 アンマン(ヨルダン)発】
イエメンでは水道施設が攻撃を受け、人々が水の供給を受けられない状況が進み、新たなコレラの流行が発生する危険があることを受けて、ユニセフ(国連児童基金)中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレは、以下の声明を発表しました。
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© UNICEF/UN0188087/Fuad
水を汲みに来た国内避難民の男の子。(2018年3月14日撮影)
イエメンは、世界で最も水が不足している国であり続けています。弱い立場にあるほとんどの人々にとって、飲料水は極めて高価で、この国の860万人の子どもたちは十分な水と衛生のサービスを受けられていません。
2015年以降の紛争の激化により、水道施設やその周辺は攻撃や軍事行為を受け、より多くの人々が安全な飲み水を得られなくなり、彼らがすでに置かれていた厳しい状況がさらに悪化しました。
今週前半に、サアダ県セハール地区(Sehar district)のアル・ハマザット(Al-Hamazat)の給水システムが完全に破壊され、国内避難民を含む7,500人が水の供給を絶たれました。この攻撃により、給水システムに電力を供給していた隣接する太陽光発電所も深刻な被害を受けました。この給水システムは2015年にも攻撃を受け破壊され、2017年にユニセフが再建したものです。
同時に、武装グループは、給水所周辺からも軍事攻撃を行っています。
紛争地でさらなる水を媒介する感染症の流行を防ぐために、安全な水へのアクセスが特に重要です。昨年、イエメンは、世界最大のコレラと水様性下痢の集団発生に見舞われましたが、今後も安全な水が得られない状況が続けば、新たな集団発生の可能性が待ち受けています。
ユニセフは、イエメン全土のすべての紛争当事者に対して、また彼らに影響力を持つすべての者に対して、基本的民間インフラを保護するよう求めます。すべての紛争当時者は、国際人道法を遵守し、直ちに民間人および民間インフラに対する攻撃を中止し、学校、病院、水施設周辺に対する、またそれらの敷地内からの軍事行動を中止し、子どもたちを危険から遠ざけなければなりません。
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