【2018年5月28日 アンマン(ヨルダン)/サヌア(イエメン)発】
ユニセフ(国連児童基金)は世界銀行グループの機関である国際開発協会(IDA)の支援を受けた「緊急現金給付プロジェクト」を通じて、イエメンの最も弱い立場にある約150万家族、推定900万人に対して、緊急現金給付支援を実施しました。
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© UNICEF/UN0188089/Abdulhaleem |
紛争により避難を余儀なくされた子どもたち。(2018年3月15日撮影) |
ユニセフと世界銀行が共同で行う緊急現金給付プロジェクトは2017年半ばに始まり、イエメンの最も弱い立場にある人々を対象とした2回目の給付を今週完了ました。3回目の給付は今年8月を予定しています。
「この緊急現金給付は、飢きんの危機の回避に貢献し、多くが栄養不良に陥っている子どもたちのために家族が食品や薬を購入できるようにします。また、紛争下のイエメンで増加傾向にある児童労働や早婚といった負の対策を家族が取らずに済むようにするために極めて重要です」とユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレは述べました。
現金給付はイエメン人口の3分の1にとって生命線となっています。イエメンの人々は数年に及ぶ紛争が引き起こしている飢きんの危機やジフテリア、コレラや急性水様性下痢症の集団発生に苦しんでいます。この3年間に激化した紛争の影響により、6,000人近くの子どもが死傷し、国はさらに貧しくなりました。家族は生き延びるために、子どもに労働、早婚や戦闘への参加を強いるなどの極端な対応を取ることを迫られています。
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© UNICEF/UN0188077/Fuad |
教室で絵を描く子どもたち。(2018年3月13日撮影) |
4人の母親のウム・ムハンマドさんは、家族の最も基本的なニーズを満たすことができず、年少の息子を退学させなければなりませんでした。「生活は厳しいです。1日1度の食事で生きながらえています。でも、頂いた現金で、ミシンを修理して服の生地を買うことができ、お客さんもできました。給付金のおかげで私の家族の生活は大きく変わりました」とウム・ムハンマドさんは言いました。
12歳のムハンマド君が言いました「お母さんがもう学校をやめてほしいと言ったとき、僕は自分の部屋に行って泣いたんだ。僕はクラスで成績が一番だった。僕たち家族はすごく貧しくて、ろくに食べることもできなかった。でも、学校に戻れたよ。たくさんの困難があっても、僕たちのことを見捨てなかったお母さんを、とても誇りに思っています」
「緊急現金給付プロジェクトは、イエメンの厳しい環境下で収入源を持たない何百万人もの人々の生活を変化させています」と世界銀行イエメン・エジプト・ジブチ担当カントリー・ディレクターDr. Asad Alamは述べました。「このプログラムは現金収入を支援することで、子どもたちを学校に通わせ続け、食品や薬を購入できるようにし、平和が再度訪れた時にイエメンの人々が自らの生活を再建する準備が整っているようにする手助けをします」
■補足データ
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