【2018年6月12日 ニューヨーク発】
イエメンのホデイダに対する攻撃が差し迫る中、子どもたちが受ける影響を懸念し、ユニセフ(国連児童基金)事務局長ヘンリエッタ・フォアは、以下の声明を発表しました。
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© UNICEF/UN0188084/Mohammed
紛争により、避難を余儀なくされた子ども。(2018年3月14日撮影)
ホデイダへの攻撃が近づく中、そのことがこの港町とイエメン全土に暮らす子どもたちに与える影響について、深く憂慮しています。
ホデイダ市とその周辺には少なくとも30万人の子どもが暮らしているとユニセフは推定します。この子どもたちはすでに長い間苦しんできました。
イエメン全土に暮らす数百万人の子どもたちは、毎日港に到着する人道支援物資や商業物資に依存して生きています。食料の輸入がなければ、世界最悪の栄養不良危機はさらに悪化します。水道の稼働に必要な燃料の輸入がなければ、人々の飲料水へのアクセスはさらに減少し、幼い子どもの命にかかわる急性水様性下痢症やコレラへの感染がさらに高まります。
戦争に引き裂かれたこの国では、1,100万人の子どもが人道支援を必要としています。このライフラインを切断することは、これらのすべての子どもたちに致命的な結果をもたらします。
ユニセフのチームは数日前に、抗生物質、注射器、静脈内輸液、すぐに口にすることのできる栄養治療食、および衛生キットの支援物資をホデイダの現地パートナーに届けました。しかし、これは長くはもちません。治安状況が悪化したなら、私たちの対応能力も著しく低下することでしょう。
私たちは紛争当事者および彼らに影響力のある者に対して、他のいかなる懸念事項よりも子どもたちの保護を優先するよう求めます。子どもたちの安全を守り、彼らが切に必要としている保健、保護、水と衛生、栄養そして教育分野での支援を提供するために、ありとあらゆる努力を払わなければなりません。
支援物資の配布は妨害されることなく継続されるべきであり、民間人のより安全な場所への移動は許可されるべきです。
ホデイダへの完全攻撃の回避に向けた外交努力を歓迎します。和平の機会が与えられるべきです。イエメンの子どもたちにも平和が与えられるべきなのです。
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