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日本ユニセフ協会
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移民・難民危機
誰にとっても安全な移住実現のために
「移住グローバル・コンパクト」採択

【2018年12月10日  マラケシュ(モロッコ)/ニューヨーク発】

「安全で秩序ある正規移住のためのグローバル・コンパクト(Global Compact for Safe, Orderly and Regular Migration)」の採択を受け、ユニセフ(国連児童基金)統計・調査・政策局長 ローレンス・シャンディ(Laurence Chandy)は、以下の声明を発表しました。

子どもや若者を巻き込んだ政策を

ギリシャのレスボス島に到着した、幼い子どもを連れた家族。ユニセフは、子どもたちと家族の支援センターを現地に設け、子どもの保護や教育サービスを提供している。(2018年9月20日撮影)

© UNICEF/UN0237288/

ギリシャのレスボス島に到着した、幼い子どもを連れた家族。(2018年9月20日撮影)

本日、「安全で秩序ある正規移住のためのグローバル・コンパクト」が採択されたことは、移民の子どもたちや国々にとって歴史的な成果といえます。

今回、まさに初めて、子どもが移民管理の中心に据えられたことになります。グローバル・コンパクトは新たな義務を課さずとも、すべての子どもを守り、統合し、権利を与えるために不可欠なツールを、既存の法的義務により沿った方法で国々に提供します。さらに、移住の影響を受ける、数百万人もの子どもや若者が、自身の可能性を発揮する機会が持てるよう後押しします。

グローバル・コンパクトにおいて提案されている方法を実践することで、国々は、子どもたちが故郷を離れて移動する原因により良く対処し、移民の子どもの教育や保健サービスへのアクセスを改善し、搾取や暴力からの保護を拡大することができます。また、グローバル・コンパクトを通して、家族を離ればなれにさせないための取り組み、外国人嫌悪(ゼノフォビア)や差別の問題への対策を強化することができます。

現在、子どもの移住者を収容する政策がある国は100カ国以上あります。子どもの移住者収容に代わる方法が世界で適用され、拘留される子どもの数を100万人から0人まで減らせることを想像してみてください。移民の子どもが教育や保健サービスに等しくアクセスできるようになり、不公平が存在しなくなることも。

今、私たちが挑戦すべきは、次のステップに進むことです。移民の子どもたちの脆弱性を認識することを越えて、国のさらなる発展と繁栄において彼らの持っている役割を最大化することに取り組まなくてはなりません。彼らをさらに巻き込み、その声をさらに聞き、彼らのニーズ、懸念や将来の夢に耳を傾けなければなりません。

移住を誰にとっても安全なものにするために、子どもや若者はひとつの力となることができ、そうなるべきです。

ユニセフは、加盟各国、国連機関、地方自治体や市民社会と協力し、子どもや若者を巻き込んで、地域、国、関レベルでグローバル・コンパクトの履行を推進していく準備があります。

その理由は、ユニセフのユース代表としてマラケシュでの会議に参加したヤスミンさんのことばを借りれば、「若者、子ども、すべての人々にとって機能する移民政策」であるからです。

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