【2019年11月5日 モガディシュ(ソマリア)発】
ソマリアのベレトウェイン、ベルデール、バイドア、ジョハール、マハダイインで起こった大洪水によって、推定20万人の子どもたちが被害を受けています。何千もの家族が家から逃れ、より高い場所へ避難することを余儀なくされています。その場しのぎのキャンプやもっと状況の悪い屋外の避難場所に身を寄せる人々の多くは、安全な水、トイレ、衛生サービス、安全な避難所、保健物資や食料の支援を必要としています。また、この洪水によって学校が破壊され、何千人もの子どもたちの学習が中断されています。
@ UNICEF Somalia
ソマリアの村で赤ちゃんをおんぶしながら、浸水した道を歩く母親。(2019年11月3日撮影)
「子どもたちは緊急時にとても脆弱な立場に置かれます」とユニセフ・ソマリア事務所代表のヴェルナー・シュルティンクは述べました。「私たちが断固として行動しなければ、水が引いた後も洪水の影響が長くこの国で続くでしょう」
浸水で作物や農家が被害を受けると、食料を手に入れることが難しくなります。こうした事態は、国のすでに不安定な食料状況を悪化させるでしょう。食料危機、保健ケアや安全な水とトイレへのアクセス不足は、ソマリアの子どもたちの間で栄養不良を増加させ、水に起因する感染症の急速な広がりを引き起こします。
ユニセフは子どもたちとその家族の最も緊急なニーズに対応するため、地方自治体やパートナーと緊密に取り組んでいます。ユニセフは緊急物資を送り、現場で活動するパートナーを通じて命を守る支援を始めています。
「ユニセフとパートナーは、洪水の影響を受けた子どもたちとその家族の緊急ニーズへの対応を続け、この広がりつつある危機によって命を脅かされる可能性を減らすために、迅速な支援を提供しています」(シュルティンク)
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