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シリア
2019年の緊急支援資金、47%不足
越冬支援にも大きな影響 ユニセフが定例会見で支援訴え

【2019年11月8日  ジュネーブ発】

ユニセフ(国連児童基金)は、国連の定例記者会見で、シリアでの緊急支援活動の深刻な資金不足について以下の要旨で報告しました。

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2019年の緊急支援資金、47%不足

北部ラッカの避難所として使用されている学校で、赤ちゃんを抱く女の子。(2019年10月28日撮影)

© UNICEF/UNI223832/Alkasem

北部ラッカの避難所として使用されている学校で、赤ちゃんを抱く女の子。(2019年10月28日撮影)

今年も残り8週間となった今、ユニセフは、シリアでの緊急支援のために今年必要とした資金2億9,500万米ドルのうち、わずか53%の1億3,800万米ドルしか確保できていません。

私たちはすでに治安、アクセス、キャパシティという大きな課題に直面しているにもかかわらず、この資金不足がいま、緊急に支援を必要とする子どもたちに手を差し伸べることを妨げる最も深刻な障害となっています。

シリア北東部には、この国で最も弱い立場に置かれた子どもたちが暮らしています。2019年のユニセフの活動には、50万人以上の子どもにワクチンを接種し、15万人近くの子どもたちに心理社会的支援を提供し、10万人以上の子どもたちが公式教育に入学できるように支える支援が含まれています。

しかし、追加資金がなければ、北東部におけるユニセフの活動に次のような影響がおよびます。

  • 非常に残忍な経験を生き抜いてきた1,700人以上の子どもたちに、必要な専門的なケアを提供できません。支援の対象には、武装グループに関わっていたり、武装グループが支配する地域に住んでいたりする子どもたちが含まれます。
  • 地雷の被害に遭う恐れのある17万人に地雷リスク教育を提供できません。シリア人の2人に1人、特に子どもたちやこの地域の人々は不発弾の危険に晒されています。
  • 10万人以上に緊急の水、トイレ、衛生支援を提供できず、さらに脆弱な給水システムの改善もできず、30万人以上に影響が及びます。
  • 55,000人の子どもに定期予防接種を実施できず、14万人近い女性や子どもたちへの保健・栄養相談ができません。
  • 学習スペースや学用品の支援ができず、70,000人の子どもたちが非正規教育を受けるための支援を行うことができません。

シリア全土で、550万人の子どもたちが支援を必要としています。

気温が急速に下がる中、ユニセフは、避難民キャンプ、集団避難所、地域コミュニティ、その他緊急に支援を必要としている地域で暮らしている0歳から14歳までの57万8,000人の子どもたちに、必要不可欠な冬用衣類の支援を目指しています。現時点では、35万6,000人に支援する資金はありますが、追加資金がなければ、22万2,000人の子どもたちが支援を受けることができません。

命を守るための支援を行う私たちの前には、たくさんの壁があります。しかし、資金の問題がその一つであってはなりません。ユニセフは、寛大な支援を求めています。

シリア緊急募金

郵便局(ゆうちょ銀行)
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「シリア」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。

*公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。

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