【2019年11月8日 ジュネーブ発】
ユニセフ(国連児童基金)は、国連の定例記者会見で、シリアでの緊急支援活動の深刻な資金不足について以下の要旨で報告しました。
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© UNICEF/UNI223832/Alkasem |
今年も残り8週間となった今、ユニセフは、シリアでの緊急支援のために今年必要とした資金2億9,500万米ドルのうち、わずか53%の1億3,800万米ドルしか確保できていません。
私たちはすでに治安、アクセス、キャパシティという大きな課題に直面しているにもかかわらず、この資金不足がいま、緊急に支援を必要とする子どもたちに手を差し伸べることを妨げる最も深刻な障害となっています。
シリア北東部には、この国で最も弱い立場に置かれた子どもたちが暮らしています。2019年のユニセフの活動には、50万人以上の子どもにワクチンを接種し、15万人近くの子どもたちに心理社会的支援を提供し、10万人以上の子どもたちが公式教育に入学できるように支える支援が含まれています。
しかし、追加資金がなければ、北東部におけるユニセフの活動に次のような影響がおよびます。
シリア全土で、550万人の子どもたちが支援を必要としています。
気温が急速に下がる中、ユニセフは、避難民キャンプ、集団避難所、地域コミュニティ、その他緊急に支援を必要としている地域で暮らしている0歳から14歳までの57万8,000人の子どもたちに、必要不可欠な冬用衣類の支援を目指しています。現時点では、35万6,000人に支援する資金はありますが、追加資金がなければ、22万2,000人の子どもたちが支援を受けることができません。
命を守るための支援を行う私たちの前には、たくさんの壁があります。しかし、資金の問題がその一つであってはなりません。ユニセフは、寛大な支援を求めています。
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