【2020年3月30日 ニューヨーク発】
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが急拡大を続ける中、ユニセフ(国連児童基金)とILO(国際労働機関)は本日、子どもたちへの悪影響を最小限に抑えるために、家族をもつ労働者を支援することが不可欠であると述べました。失業、休校、保育サービスを利用できないことなどによって、家族、特に低所得層の家庭が追加の支援を必要としています。
© UNICEF/UNI314052/Klincarov |
「失業、長期にわたるストレス、心の健康の悪化など、このパンデミックの影響は、今後何年もの間、家族に影を落とすでしょう」と、ユニセフ乳幼児期の発達部門チーフのピア・レベロ・ブリットは指摘しました。「最も弱い立場の子どもたちは、社会的保護に関する十分な制度がないことで、危機に晒されるリスクが増大するのです」
本日発表された新しい提言において、ユニセフは、ビジネスの意思決定が労働者の家族に与える影響を考慮し、可能な限り社会的保護を後押しするよう雇用者に要請しています。
2020年6月26日追記
日本語版が完成しました。下記からダウンロードしてご覧いただけます。 「COVID-19(新型コロナウイルス)危機における家族に優しい政策・方針および職場の好事例: 使用者(事業主)が講じ得る重要な措置」 |
また、ユニセフとILOは、例えば雇用者が雇用を継続し給与を支払い続けられるよう支援するなど、脆弱な家族に対する社会的保護措置を強化したり、失業した人々に対する財政支援を保証するよう各国政府に呼び掛けています。
雇用や収入の保護、家族のケアをするための有給休暇、柔軟な勤務形態、そして質が高く緊急に利用できる保育サービスを含む、家族にやさしい政策と実践は、大きな改善をもたらします。そうした対策によって、労働者は自分自身や子どもを守りケアできるようになり、労働者の生産性と安心感を高めることにつながります。
© UNICEF/UNI313392/McIlwaine |
COVID-19に起因する悪影響を軽減するための雇用者のための提言には、以下の内容が含まれています。
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