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日本ユニセフ協会
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新型コロナウイルス感染症
「子どもたちを守る」共同声明
169の国と地域が賛同

【2020年4月29日  ニューヨーク/東京発】

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が世界的に広がる中、「子どもたちを守る(Protect our Children)」と題する共同声明に、日本を含む169の国・地域の政府が賛同しました。

タイで各家庭に石けんと手指消毒液を配布するユニセフのスタッフ(2020年4月22日撮影)

© UNICEF/UNI325684/Preechapanich

タイで各家庭に石けんと手指消毒液を配布するユニセフのスタッフ(2020年4月22日撮影)

声明は、COVID-19の拡大やその予防のための措置が、子どもたちの成長や健康、教育、安全に影響を与えていること、その影響が今後も続くことを深く懸念し、SDGsの達成にも影響するかもしれない、としています。そして、子どもに必要な教育や保健医療等を提供し、子どもをあらゆる暴力から守ること、子どもの権利を守ること、変化の主体である子ども・若者たちとも協力して、この事態に対応していくことを約束しています。

この声明は、子どもとSDGs関心国グループ(Group of Friends of Children and the SDGs)、欧州連合(EU)、中南米諸国グループ(GRULAC)の呼びかけで取りまとめられました。

 


共同声明「子どもたちを守る」(要約)

私たちは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの中で、子どもたちの教育、食料、健康と安全を優先することを求めるアントニオ・グテーレス国連事務総長の要請を強く支持し、COVID-19の子どもへの影響に関する事務総長報告書と、最も困難な状況に置かれた子どもたちを守ることに焦点を当てたユニセフ(国連児童基金)の行動指針(Agenda for Action)を歓迎します。

私たちは、COVID-19のパンデミックが、子どもたち、その中でも特に脆弱な立場に置かれた子どもたちの成長や、教育、食料、安全、健康に悪影響を与えていること、そして今後もその影響が残ることを深く懸念します。

COVID-19の予防のための措置が、子どもたちに暴力などのリスクももたらしていることを認識しています。

また、パンデミックとその予防措置が、持続可能な開発目標(SDGs)の達成と、子どもの権利の実現に影響する可能性があることにも留意しています。そのために私たちは、誰ひとり取り残さないこと、ひとりの子どもも取り残さないことを、あらためて約束します。

私たちは、協力してすべて子どもを守らなければなりません。子どもたちが直面しているリスクの一つひとつを減らし、教育、栄養、保健医療へのアクセスを保証し、社会保障を強化するために、今、行動しなくてはなりません。虐待、オンラインのものを含む子どもの性的搾取、ネットいじめを含むあらゆる形態の子どもに対する暴力を予防し、なくしていかなければなりません。

また、パンデミックの最中もその後も、すべての子どもの権利を尊重し、守り、子どもの権利に対する負の影響を減らすこと、子どもの最善の利益を尊重すること、そして可能な場合は子どもの意見を考慮することに努めることを約束します。

新型コロナの影響を受けて学校が休校になっているコスタリカで、初めてのオンライン授業を受けるテオくん(7歳) (2020年4月8日撮影)

© UNICEF/UNI322651/Mora Flores

新型コロナの影響を受けて学校が休校になっているコスタリカで、初めてのオンライン授業を受けるテオくん(7歳) (2020年4月8日撮影)

子どもや若者は変化の主体であることを認識し、将来にわたってCOVID-19が健康、社会、経済に与え続ける影響を軽減し、SDGsに沿った健康的で安全で持続可能な未来をつくるために、子どもや若者と協力することを約束します。

私たちは連帯して、国や世代を越えて協力し、この世界的な課題に取り組むことを約束します。子どもの権利を守る国連システムの取り組みを歓迎し、子どもたちが潜在能力を発揮できるよう、また、よりよい未来を築くために、すべてのパートナーと協力することを約束します。

 


*この要約は、日本ユニセフ協会が作成しました。全文(英語)はこちらからご覧ください。

 

* * *

 

子どもとSDGs関心国グループ(Group of Friends of Children and the SDGs)

持続可能な開発目標(SDGs)の採択に向けて立ち上げられ、ニューヨークでの様々な政府間交渉において、子どもの課題や子どもの権利に焦点があてられるよう働きかけることを目的とした関心国グループ。現在、日本を含む64カ国が参加し、ユニセフが事務局を務めています。

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