【2020年6月10日 ジュネーブ発】
ユニセフ(国連児童基金)とノルウェー中央銀行投資管理部門(NBIM)は本日、アパレル・フットウェア業界向けに新しいガイダンスを発表し、グローバルサプライチェーンにおいて子どもの権利をより適切に守るための指針を示しました。
© UNICEF/UN0215795/Viet Hung |
6月12日の児童労働反対世界デー(World Day against Child Labour)に先立ち発表された本ガイダンスは、ユニセフと、ノルウェー政府年金基金グローバルを運用するNBIMとのパートナーシップにより発行されました。アディダス、H&M、VF コーポレーションなどのアパレルおよびフットウェアの大手企業が参加しています。
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックがもたらした社会経済的影響によって、世界のサプライチェーンにおける何百万人もの労働者の生活が脅かされており、こうした時こそ子どもの権利が、ビジネス行動の中心に置かれなければなりません。COVID-19後の世界を再創造し、すべての子どもの権利を守る、より良いアパレル・フットウェア業界を構築するチャンスです」と、ユニセフ事務局次長(パートナーシップ担当)のシャーロット・ペトリ・ゴルニツカは述べました。
ガイダンスは、企業が子どもたちの権利を持続可能な戦略に組み込むための実用的な手順を示しています。そして企業に対し、子どもたちがどのような影響を受けているかについてデータを収集し、課題を特定し、子どもの権利をサプライチェーンの管理システムに統合するための積極的な対策を講じるよう求めています。また、ガイダンスには子どもの権利に関する成果を長期的に測定し報告するための指標も含まれています。
© UNICEF/UN0280907/Vishwanathan |
より具体的には、ガイダンスでは企業に対し以下のことを求めています:
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2017年以降ユニセフとNBIMが主導し、アパレル・フットウェア業界における、子どもたちに関わる責任あるビジネス慣行について概説する報告書。報告書では、子どもたちに悪影響を及ぼす行動を特定し、政府や企業、投資家の重要な役割について強調しています。
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