【2020年8月21日 ジュネーブ/ベイルート(レバノン)発】
本日ジュネーブで行われた国連の定例記者ブリーフィングで、ユニセフ(国連児童基金)広報官マリキシ・メルカドが報告した、レバノンの首都ベイルートにおける大規模爆発後の子どもたちへの影響について、抜粋してお伝えします。
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© UNICEF/UNI360451/El Hage |
シャワーを浴びているときに大規模爆発が起こり、頭に怪我を負った10歳のミラさん。(2020年8月15日撮影) |
ベイルートで現在行われている評価と対応について、最新情報をお伝えします。
まず、主要な優先プログラムである心理社会的支援について:
8月10日から17日にかけて行われたユニセフとパートナーによる緊急ニーズ調査では、回答者の半数が、爆発後、自宅で子どもたちに行動の変化やトラウマ、極度のストレスの兆候が見られたと報告しました。これらの行動や症状には、重度の不安感、無口、両親や家族から離れ引きこもること、悪夢や睡眠障害、攻撃的な態度などが含まれます。また、3分の1の世帯では、おとなにもネガティブな症状があることが報告されています。
ニーズが膨大であることは明らかです。多くの子どもたちは、爆発のトラウマに対処するために、緊急かつ持続的な心理社会的支援を必要とするでしょう。ユニセフの心理社会的支援は、子どもと親のための心理社会的キットの提供、影響を受けた地域における子どもにやさしい空間の設置、そしてより専門的で集中的、長期的な支援も必要とする人々におこなっていきます。
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© UNICEF/UNI360026/Kelly |
大規模爆発の被害を受けた公立学校。(2020年8月17日撮影) |
爆発の影響について、もう少し詳しく説明します。最新の情報によると:
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© UNICEF/UNI360109/Francis |
自宅で4歳から11歳の3人の子どもたちを抱きしめるファテンさん。家族はユニセフと現地のパートナー団体から心理社会的支援を受けている。(2020年8月11日撮影) |
そして、私たちがパートナーとともにこれまでに行ったことの一部を以下にご紹介します:
ユニセフは、今後3カ月間、子どもたちとその家族の緊急ニーズに対応するために、4,670万米ドルを必要としています。子どもたちの安全を確保すること、基本的で必要不可欠なサービスを回復させること、国を再建するための取り組みの一環として必要なスキルを若者たちが身につけられるようにすることに重点を置いており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延を抑えるための活動と同時に行われます。
ユニセフはこれまでに130万米ドルを受け取りました。即時で柔軟なご支援に感謝するとともに、さらなる支援を求めます。
郵便局(ゆうちょ銀行)
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「人道危機」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
*公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。
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