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日本ユニセフ協会
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エチオピア北部
子ども含む民間人への襲撃に強い危機感 地域では栄養危機悪化、人道的停戦を

【2021年8月9日  ニューヨーク発】

エチオピア北部のアファール州で子どもを含む数百人の民間人が殺害されたとの報道を受け、ユニセフ(国連児童基金)事務局長のヘンリエッタ・フォアは下記の声明を発表しました。

* * *

地域では栄養危機悪化、人道的停戦を

ティグライ州南部で行われたユニセフの栄養状態チェックで、重度の栄養不良と診断され、RUTF(すぐに食べられる栄養治療食)を受け取った生後6カ月の赤ちゃん。(2021年7月20日撮影)

© UNICEF/UN0494131/Nesbitt

ティグライ州南部で行われたユニセフの栄養状態チェックで、重度の栄養不良と診断され、RUTF(すぐに食べられる栄養治療食)を受け取った生後6カ月の赤ちゃん。(2021年7月20日撮影)

8月5日(木)、アファール州の保健施設や学校に避難していた家族が襲撃され、100人以上の子どもを含む200人以上が殺害されたとの報告を受け、ユニセフは強い危機感を募らせています。また、すでに緊急レベルの栄養不良と食料不安が発生している地域で、重要な食料供給が止まったとも報告されています。

アファール州をはじめとするティグライ州に隣接する地域での戦闘の激化は、子どもたちに悲惨な状況をもたらしています。これはティグライ州での数カ月にわたる武力衝突の結果であり、少なくとも16万人の子どもを含む約40万人が飢きんのような状況に置かれています。ティグライ州と隣接するアファール州、アムハラ州では、400万人が危機または緊急レベルの食料不安に陥っています。また、すでに家を追われていた200万人に加え、今回の戦闘によって新たに10万人以上が避難を余儀なくされました。

ユニセフは、ティグライ州では今後12カ月間で命に関わる栄養不良に陥る子どもの数が10倍になると推計しています。子どもたちや地域社会の命に関わる保健サービスやその他のサービスが広範囲にわたって組織的に破壊されていく中で、食料安全保障と栄養の危機は起こっています。ユニセフは、地域当局や人道支援パートナーと協力して、エチオピア北部に緊急支援物資や移動式の保健・栄養チームを展開し、緊急支援を行っています。

エチオピア北部に広がる人道的大惨事は、武力衝突によって悪化しており、当事者によってのみ解決することができます。ユニセフは、すべての紛争当事者に対し、戦闘を終わらせ、直ちに人道的停戦を実施することを求めます。何よりも、子どもたちを危険から守るために全力を尽くすことをすべての当事者に求めます。

アフリカ栄養危機緊急募金

郵便局(ゆうちょ銀行)
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「アフリカ」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。

*公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。

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