
アフリカ大陸の最東部に位置するソマリア。
20年以上にわたる紛争と”無政府"状態、極度の貧困、治安の悪化や横行する暴力、そして度重なる干ばつによる食糧難によって、特に女性や子どもが大変厳しい生活を強いられている国です。
ソマリアは、北西部(地図の黄色い地域)、北東部(地図の緑の地域)そして中・南部(地図の青い地域)の大きく3つの地域に分けられます。
2009年に新たに発生した中・南部の武力紛争では、90年代以降見られなかった激しい戦闘が再燃し、また中・南部各地の深刻な干ばつが北部にも拡大し、多くの人々が食料と生計手段を失い、その結果過去12ヶ月間で人道支援を必要とする人の数は180万人から364万人へと2倍に膨れ上がりました。

基本的な社会サービスが崩壊してしまったこの国では、子どもたちが栄養不良や、不衛生な水に起因する病気等で命を脅かされ、生まれた子どもの5人に1人は5歳まで生きることができません(5歳未満児の死亡率は、世界で4番目に高い)。途上国の中でも学校に通える子どもの割合が極端に低く、武力紛争に利用されたりレイプなどの性的暴力に晒されるなど、非常に多くの子どもたちが大切な子ども時代を奪われているのです。
また、社会の中に根強い女性差別的意識があり、FGM(女性性器切除)に代表されるような慣習によって、多くの女性たちが身体的・精神的に大きなダメージを受けています。