SDGsは、平和で、暴力や差別のない世界を目指しています。
現在の世界には、どのような問題があるでしょう?
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世界の紛争と子どもたち
- 暮らし
- 子どもたちは恐怖にさらされ、健康に育つ機会や教育の機会を奪われています。紛争地域に暮らす子どもの数は約4億人にのぼります。
- 巻き込まれる子ども
- 闘員、料理係、スパイ役、メッセンジャーなどとして武力紛争に巻き込まれている子どもは、世界で数万人いると推定されています。
- 移動する子ども(移民・難民)
- 移動する子ども(移民・難民)2022年、故郷を離れ移動せざるを得なくなった人々は過去最多の推定4,330万人。そのうち1,750万人が子どもです。子どもだけで国境を越える例もあり、人身売買や暴力、遭難など多くの危険がともないます。
紛争や自然災害、難民・避難民の発生、
治安状況の悪化等の人道危機が発生している国と地域(2023年度末時点)それぞれどのような問題が起きているのか、調べてしみましょう。詳しい説明を読んでみよう!
出典:出典:Humanitarian Action for Children 2023, UNICEF
(赤:人道危機等のために資金支援を要請している国) -
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児童労働
1億6,000万人の子どもが働かされています。新型コロナウイルスの影響下で、児童労働に従事する子どもの人数は過去20年で初めて増加に転じました。
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児童婚
18歳未満で結婚した女性は、6億4,000万人います。妊娠・出産のリスクが高まるほか、教育機会が奪われることなどにより将来や次世代にも影響が及びます。
新型コロナウイルスや気候変動、紛争などによる生活の困窮が児童婚増加の要因となっていることが指摘されています。
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わたしたちの日常にある子どもへの暴力
- 虐待
- 2~4歳児の約4分の3が、家庭内で体罰や精神的虐待を受けているとの調査結果があります。日本でも、子どもが虐待される事件が報道されることがあります。
- ネットの危険
- インターネットは差別的な書き込みやいじめの場にもなります。また、日本では、年間1,7000人の子どもがSNSを通じて性犯罪等の事件に巻き込まれています。
- いじめ
- 13~15歳の子どもの約3人に1人がいじめを経験しているとの調査結果があります。
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様々な差別
世界には、性別、障がい、人種、民族、社会的立場、宗教など様々な理由で差別される人々がいます。差別は暴力にもつながりやすく、差別をなくすため、条約や法律などが作られ、取り組みが進められています。児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)は、どのような理由でも子どもは差別されないことを定めています。
日本でも、差別をなくすために…外国人への差別とも受け取れる応援が問題となったサッカーチームは、「差別撲滅」を宣言し、チームとサポーターが協力して取り組んでいます。
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難民の少女、自ら親たちを説得
2013年、紛争中のシリアから家族とともにヨルダンに逃れたマズーン・メレハンさん。「教育こそが人生の鍵だとわかっていたので、国を出る時に持っていた唯一の荷物は、教科書でした」
難民キャンプで暮らし、シリア難民の子どもたちが児童婚や児童労働を強いられるのを見て、キャンプ内のテントを訪ね歩き、子どもを学校に通い続けさせるよう親たちを説得しました。2017年、19歳でユニセフの最も若い親善大使に任命され、紛争下の特に女子の教育の重要性を訴え続けています。
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平和と安全・安心社会の実現
日本は、世界各地で、①社会資本の復興、②経済活動の復興、③政府の統治機能の回復、④治安強化を柱に平和構築を支援しています。例えば、40年近く紛争が続いたフィリピン南部のミンダナオ島では、和平交渉プロセスに貢献し、和平合意後は、新たな自治政府の体制づくり、人々の生活の向上、中長期の地域開発を支援しています。