【2021年3月9日 東京発】
「あの日」から10年。
当時、ユニセフとして“半世紀ぶり”の日本国内での支援活動の最前線に立たれた方々から、当時被災された方々、そして、力強いご支援をくださったみなさまに、メッセージが届きました。
今回は、現在、ユニセフ本部(ニューヨーク)で、主に教育分野の統計とモニタリング(事業評価)に関わる仕事をされている水野谷優さんのメッセージです。
© 日本ユニセフ協会/2011 |
当時、ユニセフ・ケニア事務所の教育部長をしておりました水野谷優です。
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日本ユニセフ協会は、当時「バックトゥースクール」と言うオペレーョンを行い、岩手県では、被災した子どもたちが通っていた全ての学校の全生徒1万6千人に、文房具セットを配布しました。心理的なサポートとしては、子どもたちに関わるおとなを支えることが、より多くの子どもを支えることに繋がるという考え方から、学校や幼稚園の先生を対象とした「心のケア研修」を行いました。
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また、より多くの幼稚園や保育所が一日でもその活動を再開できるよう、必要な物資を、それこそ子ども用スプーンセットの様な小物から提供し、最終的にはプレハブの仮設園舎の建設まで行いました(日本ユニセフ協会注:宮城県内では、地元の方々のご要望を受け、プレハブの建物ではなく、恒久的に使用できる建物の建設支援を行いました)。
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© 日本ユニセフ協会/2011/K.Goto |
2011年当時、水野谷さんたちは、被災状況によって異なるそれぞれのニーズを把握するため、被災した保育園や幼稚園を一軒一軒訪問。支援チームの間で「三河屋・御用聞き」プロジェクトと呼ばれたこの活動で、水野谷さんはじめ最前線のスタッフは、お布団やおまる、玩具、事務用品など多岐にわたる物資の調達に奔走。おやつ(副食)の支援も行いました。(2011年6月30日撮影)
※日本ユニセフ協会公式ホームページでは、3月1日から3月11日にかけて、ユニセフ東日本大震災緊急・復興支援に携わったユニセフ日本人職員等からのメッセージを順次紹介しています。
メッセージ一覧
「あの日から10年~支援現場の記憶」(1) 國井修さんのメッセージ
「あの日から10年~支援現場の記憶」(2) 井本直歩子さんのメッセージ
「あの日から10年~支援現場の記憶」(3) 竹友有二さんのメッセージ
「あの日から10年~支援現場の記憶」(4) 武居利恵さんのメッセージ
「あの日から10年~支援現場の記憶」(5) 近藤智春さんのメッセージ
「あの日から10年~支援現場の記憶」(6) 加藤正寛さんのメッセージ
「あの日から10年~支援現場の記憶」(7) 水野谷優さんのメッセージ
「あの日から10年~支援現場の記憶」(8) 安田直史さんのメッセージ
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