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財団法人日本ユニセフ協会


マリの子どもたちを支援してくださる日本のみなさまへ
西アフリカに位置するマリは、豊かな文化と広大なニジェール川を有する美しい国です。
しかし、5歳未満の子どもの死亡率が世界で6番目に高く、子どもの生存がもっとも厳しく、ユニセフが重点的に活動している国のひとつです。

ユニセフ・マリ事務所 代表 マルセル・ルダシングア
ユニセフ・Volvicタイアップキャンペーン アフリカの子どもたちに清潔で安全な水を!

年間約180,000人。不衛生な水環境による下痢で5歳未満の幼い命が失われています。

マリでは、汚れた水と衛生環境の不足から、年間約17000人もの5歳未満の幼い命が下痢によって失われています。また、不衛生な水は、寄生虫病であるメジナ虫病※をまねきます。いずれの病気も、清潔で安全な水と衛生的な環境があれば、予防することができます。しかし、農村部では、清潔で安全な水を手にすることがむずかしく、このことが農村に暮らす子どもたちの命と生活を、より厳しいものにしています。
ユニセフとマリ政府は、メジナ虫病を根絶すべく活動しています。1992年当初、年間16000件ものメジナ虫病が確認されましたが、農村部における衛生的な水源の確保に取り組み続けた結果、2006年には年間329件と、大きな成果をおさめることができました。 しかし、モプティ地方、ガオ地方では、依然としてメジナ虫病の発生が確認されており、さらなる取り組みが求められています。

ユニセフ・Volvicタイアップキャンペーン アフリカの子どもたちに清潔で安全な水を!

井戸からくみ上げられる水は、実に多くの恵みをもたらしています。

この取り組みを、大きく支援してくださっているのが、日本で実施されているVolvic 1L for 10L プログラムです。プログラムを通じた寄付金は、モプティ地方、ガオ地方における清潔で安全な水の確保と持続的な使用のためのプロジェクトに活用され、約12000人の人が、衛生的な水を使えるようになります。
すでに、井戸ができた村では、子どもを含む村人の健康状況が大幅に改善し、メジナ虫病も発生していません。また、一日の多くの時間を水汲みに費やしていた女性は、家の近くにできた井戸の水で野菜を育て、家族は、以前よりも栄養のある食事を作れるようになりました。洗濯や水浴びもできるようになり、衛生的な環境がうまれました。子どもたちは、友だちと遊ぶなど、子どもらしい時間を過ごせるようになりました。
1L for 10L プログラムを通じて、日本では、多くの方が水に関する問題に関心を寄せてくださり、ユニセフの活動を応援してくださっていると聞き、深い感銘を受けました。マリから遠く離れた日本で、多くの方が、マリの子どもたちのために私たちの活動を支援してくださることは、私たちにとって、大きな励みです。

今なお、マリにある約12000の村のうち、2200の村には、清潔で安全な水源がなく、多くの子どもたちが厳しい現実のなか、生活をしています。清潔で安全な水の供給によって、より多くの子どもたちの命と健康を守れるよう、ご支援をお願いいたします。
激痛を伴うメジナ虫病
メジナ虫は、水に幼虫を産み落とし、この幼虫がケンミジンコに食べられる。 このケンミジンコが含まれた水を、人間が飲むと、メジナ虫の幼虫は人体に入り込み、人間の筋肉や内臓を傷つけながら、大きくなっていく。
激痛を伴うメジナ虫病
幼虫は、半年から一年後に、1メートルほどの成虫に成長。成虫は、皮膚を食い破って、体外に出ようとする。 このとき、人間には激痛が伴い、ひどい場合は死に至ることもある。投薬などの治療方法はない
メジナ虫病