チャイルドセーフガーディング
(子どもの安全保護)の取り組み
ユニセフは、すべての子どもの権利が実現される世界をめざし、約190の国と地域で活動しています。その活動をおこなう際は、常に子どもの最善の利益を優先し、子どもに対する暴力や搾取、虐待、プライバシーの侵害など、子どもにいかなる形の不利益も生じることがないよう、2016年に、職員のみならず、ユニセフの活動に関わるすべての関係者を対象とする「子どもの保護とセーフガーディング(安全保護)」を促進する行動に関する方針」(Policy on Conduct Promoting the Protection and Safeguarding of Children)を定めました※。
日本ユニセフ協会も、ユニセフの一員として活動する組織としての責任を真摯に受け止め、ユニセフ本部の方針と国内法に準拠した「子どもの安全保護(Child Safeguarding)に関する規定」を制定し、ユニセフと同様に、子どもの虐待や搾取を絶対に許容しない、ゼロ・トレランス(絶対に受け入れられない)の立場を堅持しています。この規定では、子どもたちと直接接する活動は言うまでもなく、間接的にかかわるあらゆる業務において、チャイルドセーフガーディングが組織の最優先事項であること、ユニセフの活動にかかわるすべての人が取り組むべき共通の責任であること、また子どもの権利を侵害するあらゆる行為(意図しない行為を含む)を未然に防ぐための予防と対応策を明記しています。
2024年3月に改訂されました。現在の方針はこちら(英語のみ)をご参照ください。
チャイルドセーフガーディング(子どもの安全保護)とは?
ユニセフの活動に携わるあらゆる人が、その活動を通して直接的、間接的にかかわる子どもたちに、いかなる形の不利益も生じることがないよう、活動の企画や運営のなかで可能な限り必要な施策を事前に定め、予防のための行動をとることです。また、それらの予防的施策や行動が功を奏せず、なんらかの不利益が生じることが予見または確認された際に、速やかに是正策を講じることです。
日本ユニセフ協会の取り組み
雇用や勤務の形態を問わず、日本ユニセフ協会および協定地域組織のすべての役員・職員とボランティア、インターン、親善大使を含む協会事業の企画・運営に参加するすべての人に、以下の順守と履行を求めています。また、今後、日本ユニセフ協会の業務委託先パートナーにもその範囲を広げていきます。
- 「子どもの権利条約」の精神と内容を理解する
- 活動のあらゆる側面において子どもの利益を最優先する
- 子どもの利益を顧みないあらゆる行為に対しては、ゼロ・トレランス(絶対に受け入れられない)の立場を堅持する
- ユニセフ本部が準備する研修を受講・修了する
運営/組織体制
日本ユニセフ協会は、ユニセフ本部との協力、合意のもと、下記を実施しています。
- ユニセフ本部の研修を修了した「子どもの安全保護」担当職員の配置
- 「子どもの安全保護委員会」の設置
- 通報・対応体制の整備
- 「子どもの安全保護」に関する規定と毎年の実施計画の作成
- リスク管理の実施とユニセフ本部への年次報告