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© UNICEF/HQ02-0377/Giacomo Pirozzi |
2006年12月の統計によると、HIV感染者の数は、世界全体で3950万人。世界のすべての地域で感染者が増え続けています。
なかでも依然として深刻な状況にあるのが、サハラ以南のアフリカ諸国です。世界の感染者の63%がこの地域に集中しており、昨年1年間の新たな感染者は280万人。女性の感染率の増加も著しく、母子感染の増加が深刻な問題となっています。
これらの国の首都では、妊婦の10人に1人がHIVに感染しています。特に感染率が高いボツワナやスワジランドでは、首都に住む妊婦の3人に1人がHIVに感染しているという統計も報告されています。HIVに感染してる女性の中には、貧困や人身売買によって性的搾取の犠牲になって感染してしまった女性もいます。しかし、現在もっとも深刻な問題となっているは、性産業に関わりのない、いわゆる普通の女性たちの間に急激に感染が広まっていることなのです。
ナミビア、ルワンダ、南アフリカ、スワジランドといった東部・南部アフリカの国々では、母子感染予防法が普及しはじめ、少しずつその成果が上がりつつあります。
しかしそれでも、HIVに感染した開発途上国の妊婦のうち、母子感染予防のための支援を受けることができた妊婦は10人に1人にもなりません。
「子どもとエイズ」世界キャンペーンでは、2010年までに母子感染を予防するための支援を、必要としている女性の80%に提供することを目標としています。
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