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財団法人日本ユニセフ協会




ユニセフの資金の使途について

 ユニセフ駐日事務所(所長:サムヨル・クー氏)は、ユニセフを含む関係国連諸機関がアフガニスタン救援のために受け取っている資金の90パーセント近くを組織の維持のために使っているとする言説が一部で流布されていることに対して、次のような声明を出しました。

「最近一部で流布されている、ユニセフがアフガニスタン緊急救援プログラムのために集めた資金の大部分を組織の維持のために使っているという言説は、全く根拠のないものです。アフガン危機が始まって以来、アフガニスタンおよび関係周辺国で使われたユニセフの資金利用パターンは、組織全体の資金利用パターンとほぼ同じです。すなわち集められた資金の80パーセント以上は、子どもと女性の直接的な支援活動のために使われています。これらの資金は、被災家族のためのテント、毛布、子どもの衣料、医療資機材、栄養不良を予防・治療するための食糧、水と衛生確保のための資機材、そして教育教材等の購入・配布を含む様々な活動のために使われ、多数の国内避難民および難民の人々を助けています。」

ユニセフの資金利用パターンに関して

 例えば1999年、ユニセフの支出総額は世界全体で1,059,731,000ドル(10億5973万1千ドル)でしたが、そのうち経営管理(management and administration)のために使われた金額は89,255,000ドル(全体の8パーセント)であり、残り970,476,000ドル(9億7047万6千ドル)、すなわち支出全体の92パーセントはプログラム協力活動(programme cooperation)のために使われました。また後者のうち817,890,000ドル(8億1789万ドル)、すなわち支出全体の77パーセントはプログラム援助(programme assistance: プログラム活動の直接的支援や必要な資機材の購入・配布など)に使われ、残り152,586,000ドル(1億5258万6千ドル)はプログラム支援(programme support: 現地でプログラムの運営に直接関わる人々の人件費その他プログラムの計画・実施・モニタリングを支援するためのコスト)に使われました。

 すなわち、「プログラム活動費」の一番狭い定義を採ったとしても、1999年の段階でユニセフは、その支出の80パーセント近くを実際のプログラム支援活動のために使っています。さらに、プログラムの効果的かつ責任ある実施のために必要不可欠なプログラム支援コストを「プログラム活動費」に加えれば、プログラム関係活動のための支出の割合は全体の90パーセント以上となります。先にも述べたように、アフガニスタンもこの全体的パターンの例外ではありません。

 

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