【2020年4月23日 ヨハネスブルグ/ナイロビ/ニューヨーク発】
かつて「世界で最も果敢で愉快な曲」と呼ばれた南アフリカ出身の女性歌手ミリアム・マケバの「パタパタ」(Pata Pata)は、新型コロナウイルス(COVID-19)の時代に情報と希望を届けるため、このたびユニセフ(国連児童基金)親善大使アンジェリーク・キジョーによってリメイクされました。
© UNICEF/UNI323847/ |
「パタパタ」は24日、世界的な大ヒットとなってから50年以上を経て、歌詞にいくつかの変更を加えたもののコードや音節は元の曲のまま、ユニセフによって世界中で再リリースされます。これは著作権者の許諾を得て行われます。
「ママアフリカ」の名前でも知られるマケバは、南アフリカのシンガーソングライターでした。国連親善大使として飢餓、HIV/エイズ、家庭内暴力に取り組み、公民権運動の活動家でもありました。アフリカの歌手として早くから世界的に認められ、1965年にグラミー賞を受賞、ヨハネスブルグからニューヨーク、ナイジェリアのラゴスからロンドンへと活躍の場を広げました。マケバは、キジョー大使の友人でありメンターでもありました。
「パタパタ」とは、コサ語で「タッチタッチ」を意味します。キジョー大使が歌うバージョンでは、次のような歌詞を通じて、メッセージを投げかけています:「パタパタしない(触らない)」「じっと耐えよう」「家にいよう」「手を清潔に保とう」「顔に触れないで、距離を保とう」
© UNICEF/UNI169521/Marques |
この「パタパタ」のリメイクバージョンは無償でご利用いただけます(こちらよりダウンロードください)。ユニセフは、「パタパタ」に合わせて踊る動画の投稿を世界中で広く募集します。TikTokで @1unicefafrica または Instagramで @unicefafrica をタグ付けし、#nopatapata 、#healthyathome のハッシュタグを付けて投稿してください。素晴らしい動画については、5月中旬にリリースするミュージックビデオに入れさせていただきます。(5月7日までに投稿されたものの中から選考)
友人のアフロ・ジャズ・サックス奏者、マヌ・ディバンゴを今月初めにCOVID-19で亡くしたキジョー大使にとっても、この曲によって沸き起こる特別な感情があるといいます。「マヌやミリアムは私にインスピレーションをくれました。そしてパタパタからは希望をもらったのです」とキジョー大使は話しました。 「私たちはみな、何をするべきかを知っています。そして地域の人々がどれだけ苦しんでいるかも知っています。パタパタは、困難の時代、人々のためにいつもそこにありました。今、もう一度人々の力になってほしいと思います。そして、それぞれの部屋で、もう一度一緒に踊ることができたらと願っています」
シェアする