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公益財団法人 日本ユニセフ協会
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乳幼児期の子どもの発達(ECD)〜“はじめ”が肝心〜

子どもは村(地域)が育てる
〜中南米・ベリーズのアブナーちゃん(2歳)のお話〜

トレド州サン・フェリプ村に住むアブナーちゃんの家族は、子どもの養育に関するロービング・ケアギバー・プログラム(the Roving Caregivers Programme (RCP))に参加しています。これは、アクセスの悪い地域に住む家庭を訪問するプログラムです。トレド州の遠隔地の村々では、半分の子どもしか保育園あるいは幼稚園に通う機会がありません。

©UNICEF/UN032017/LeMoyne

アブナーちゃんの両親や祖父母のような養育者の多くは大規模農場や建設現場で働いていて、子どもと関わる時間を十分に持てずにいます。ユニセフ(国連児童基金)が支援するこのプログラムは、公的な早期幼児教育の機会がない3歳までの子どもを対象としています。研修を受けた地域の住民は「ロービング・ケアギバー(移動養育者)」または「ローバー(移動する人)」と呼ばれ、全部で22人。それぞれが担当する家族を45分ずつ訪問し、年齢に応じた遊びをして、子どもたちに刺激を与えるとともに、両親をはじめとする養育者の参加を促します。

©UNICEF/UN032040/LeMoyne

アブナーちゃんの祖母で13人の子どもの母親であるマリア・チョクさんは言いました。「子どもたちの人生の中で私が一番好きなのは、まだ幼い頃に、何も心配することなく遊びに夢中になれる時です。笑いながら、成長していきます」

©UNICEF/UN032020/LeMoyne

世界では、5歳未満の子どもの43%近くが適切な栄養、保護や刺激を得られる環境にいないことが分かっています。これらの機会が奪われることで、子ども自身に影響があるだけでなく、不平等の連鎖が生まれ、後の世代にも引き継がれていきます。

行動しないことでもたらされる
リスクは?