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アフリカ干ばつ緊急募金2014年
2014/4/7
第97報
チャド:日本政府によるユニセフ支援 チャドの人道支援に620万米ドルの協力 230万人が食糧不足に陥る恐れ
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アフリカ干ばつ緊急募金 第97報
チャド:日本政府によるユニセフ支援
チャドの人道支援に620万米ドルの協力
230万人が食糧不足に陥る恐れ


【2014年4月7日 ンジャメナ(チャド)発】

アフリカ中央部に位置するチャド共和国は、スーダン、中央アフリカ共和国などと国境を接しています。チャドの子どもは、慢性的な栄養不良や病気への感染のほか、周期的な洪水や干ばつというリスクに直面しています。また、現在国内では緊急事態も複数同時に発生しています。

日本政府、620万米ドルの資金協力を決定

サヘル地域の地図
© 日本ユニセフ協会
サヘル地域の地図

日本政府は、チャドにおける人道活動を支援するためにユニセフに新たに620万米ドル(約6億3,860万円、1米ドル=103円で換算)の資金協力を実施します。チャド政府とユニセフを含むパートナー団体は、資金が届き次第、周辺国からチャドへ帰還した9万人と中央アフリカ共和国からチャド南部と東部に避難している中央アフリカ共和国難民の緊急支援ニーズに対応すべく、活動します。

チャドは、栄養不良を含む構造的な要因による慢性的な問題に加え、現在、緊急事態が複数同時に起きており、さらなる対応が求められています。チャドの子どもは、病気への感染と発症を繰り返すほか、周期的な洪水や干ばつ、避難というリスクに直面しています。周辺国の政治的な不安定さを受け状況はさらに悪化。現在チャドには、周辺国からの難民が45万人、国内避難民が9万人、周辺国からチャドへ戻ってきた帰還民が27万人います。これらの人々が、保護、教育、栄養、保健、水とトイレ、衛生サービスを受けられるようにする必要があります。

ユニセフ・チャド事務所代表のブルノ・マエスは「新たな支援によって、ユニセフは栄養、保健、水と衛生、教育、子どもの保護の分野での取り組みを促進、拡大します。また、ユニセフは、能力育成とリスク削減に取り組む一方で、今危機にある子どもたちの緊急ニーズに即応すべく、取り組みを組み合わせながら実行していきます」と述べました。

ユニセフの活動

日本政府による支援を受け、ユニセフは以下の活動を行います。

<栄養>

  • サヘルベルト(地帯)とチャド南部で、重度の栄養不良の子どもたち7万5,000人以上を治療
  • 同じく、微量栄養素を50万人の子どもと妊婦1万人に投与
  • 水と衛生の取り組みを合わせて実施

<保健>

  • チャドのサヘルベルト(地帯)の11地域を対象に、15万人の子どもと6万人の女性に治療を実施
  • 同じく、1万人へのHIV/エイズの母子感染の予防策を実施
  • 予防接種プログラムを強化
  • 具体的には、30の保健行政区で、150万人の子どもたちを対象にワクチンやワクチンを一定温度に保つ資材(コールドチェーン)を提供
  • ポリオ感染のリスクがある5歳未満の子ども230万人に、ポリオワクチンを提供
  • コレラが発生しやすい保健行政区で200万人を対象に、衛生習慣とコレラ予防法の普及を強化

<教育と子どもの保護>

  • 避難生活を送り栄養危機にある学齢期の子ども6万人以上に、初等教育サービスを提供
  • 難民と帰還民の子どもたち2万人に学用品を提供
  • 栄養不良で避難生活を送っている子どもたち1万5,000人以上に、心のケアを提供

チャドでの日本によるユニセフ支援

チャド南部にあるトランジット・センターの親子
© UNICEF Chad/2014/Andriamasinoro
中央アフリカ共和国から避難してきた何千人もの人々が身を寄せる、チャド南部にあるトランジット・センターの親子

<2012年>

  • ユニセフに420万米ドルの支援を実施
  • 日本政府による財政的支援を受け、ユニセフは、栄養緊急事態とポリオ感染発見への対応を実施
  • サヘルベルト(地帯)で重度の急性栄養不良による乳幼児の罹患率と死亡率を削減、ポリオ発生への対応計画強化

<2013年>

  • ユニセフに300万米ドルの支援を実施
  • 日本政府による財政的支援を受け、ポリオ根絶とマラリアへの取り組みを強化
  • ポリオ根絶地域で、ポリオに関する広報活動、社会への働きかけのほか、コールドチェーンと輸送システムの改善支援
  • マラリア予防では、殺虫処理を施した蚊帳の確保と配布、予防内服、広報活動、社会への働きかけを中心に活動

■参考情報
2014年230万人が食糧不足、50万人以上の子どもが急性栄養不良の恐れ

  • 子どもの栄養不良が高い割合で継続
  • 2014年、230万人が食糧不足に陥るとみられており、そのうち120万人は極度の食料不足に陥る危険性
  • 現在すでに厳しい環境に置かれている子どもたちの栄養状況は、さらに悪化する恐れ
  • 2014年に、チャドのサヘルベルト(地帯)の5歳未満の子ども50万人以上が急性栄養不良にかかる見込み

繰り返す洪水と干ばつ、複数の感染症の再発が続く、支援が必要な人は81万人以上

  • 干ばつと洪水が周期的に繰り返し発生
  • ポリオやコレラ、はしか、髄膜炎も繰り返し発生、構造的に脆弱な保健システムに多大な負荷
  • 周辺国の政治的な不安定さによって状況は悪化
  • 現在、国内には周辺国からの難民45万人、国内避難民9万人、周辺国からチャドへの帰還民27万
  • これらの人に保護、教育、栄養、保健、水と衛生サービスを届ける必要

チャドに関する基本統計

  • 5歳未満児死亡率 出生1000人当たり150人(世界で3番目の高さ)
  • 5歳未満児の年間の死亡数 8万2,000人
  • 乳幼児死亡率 出生1000人当たり114人
  • 総人口 1,244万8,000人
  • ひとりあたりのGNI 740米ドル

+ + +

中央アフリカ共和国で続く紛争により、新たに同国からチャドには9万人が避難してきました。国内の機関内人道ニーズ概況と2014年の戦略的対応計画に基づき、ユニセフは、2014年のチャドにおける子どもの人道支援を行うために、6,250万米ドルの資金の提供を呼びかけています。

【関連ページ】


「アフリカ干ばつ緊急募金」は2014年6月10日をもって受付を終了いたしました。
皆様のご協力によって、これまでにユニセフ本部に送金できた額は
2,675万8,815米ドル(22億4,220万5,238円)にのぼりました。
皆様の温かいご支援に心から御礼申し上げます。

アフリカ干ばつ緊急募金 受付終了について »


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◇ 募金のお願い ◇

ユニセフは、アフリカ各地で発生しているさまざまな緊急事態の影響を受ける子どもたちのために、緊急・復興支援活動を行っています。日本ユニセフ協会では、ユニセフのこうした活動を迅速に支援するため、アフリカ緊急募金を受け付けています


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※現在、南スーダン、中央アフリカ共和国への緊急募金は「人道危機緊急募金」で受け付けています。

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