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財団法人日本ユニセフ協会



サモア地震津波緊急募金 第2報
ユニセフ緊急対応チームによるサモア現地での活動が開始されました

[2009年10月5日 フィジー(首都スバ)発]

© UNICEF Pacific/Cherelle Jackson

9月29日に太平洋諸国を襲った地震と津波の被害を受け緊急な支援を必要としている子どもたちを保護するために、サモアでは現在、6人のユニセフ緊急支援要員による簡易ニーズ調査が実施されています。

ユニセフ太平洋諸国事務所代表のイシエ・ントンビ医学博士は状況について、「ユニセフは、今までの経験から、このような緊急事態で最も大きな被害を受けるのは子どもたちであることを知っています。子どもたちを保護するため、安全で衛生的な水と衛生施設へのアクセスを保障すること、予防接種により防ぐことができるはしかなどの感染症から保護すること、教育を再開することが最優先課題となっています。」と、語りました。

「そのため、ユニセフは水と衛生、保健、教育、子ども保護の分野に集中して、緊急支援活動を行う予定です。」

ユニセフ緊急対応チームは、10月1日、経口補水塩(ORS)2,000袋、浄水剤5,000錠と緊急下で基本的な保健の知識を普及させるための資料7,000部から成る支援物資とともに、西サモアの首都アピーアに到着しました。また、子どもたちが失った『日常』を少しでも取り戻すことができるよう、ユニセフ太平洋諸国事務所は、3日に追加支援として早期幼児開発ケアキット14セット、レクリエーションキット10セットをフィジーからサモアへ空輸しました。

「我々は、明日にも更に追加で、1個につき10リットルの水を運ぶことが可能な折り畳み式の水容器3,500個と石鹸5,000個を送る予定です。」

ユニセフは、サモア独立国政府と他の国連機関と協調し、サモアで10,000人〜15,000人に支援を提供しています。推定では、被害を受けた人の少なくとも9,000人は子どもです。

最新の情報では、サモア国内の津波による死亡者数は135人にのぼり、310人が負傷、2,000人の女の子と男の子を含む3,500人が自宅から離れたところで避難生活を余儀なくされています。