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財団法人日本ユニセフ協会
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UNITE FOR CHILDREN UNITE AGAINST AIDS

【1】ベトナムのHIV/エイズ事情と母子感染の現実-その2

■ 根強い偏見と差別

ベトナムでは、いまだにHIVは麻薬常用者や性産業に従事する人の病気であり、自分たちには関係ないと考えている人が少なくありません。HIV/エイズ対する誤解や偏見から、HIVに感染した子どもが学校に受け入れてもらえなかったり、感染者の家族全員が村八分にされされたり、返済能力がないと決めつけられてお金を貸してもらえなかったり、と感染者は社会的にも心理的にも厳しい状況に置かれてきました。

以前に比べれば、HIV/エイズに対する理解は進んできたといえますが、それでもなお、偏見や差別は根強く残っています。偏見や差別に対して恐怖感を抱くあまり、感染の事実を隠し続け、治療を受けることなく命を落とす人も多くいます。

■ 感染したお母さんと子どもに「生きる」という選択肢を

HIVに感染したお母さんから生まれた赤ちゃんは、何もしなければ30-40%の確率でHIVに感染してしまいます。しかし、適切な対策を取ることができれば、感染率はわずか2%まで下げることができます。

ですから、まず、自身の感染の事実を知ること、そして、母子感染を防ぐことができることを理解することが必要です。 HIVに感染した妊婦自身に病気に対する誤解があるので、子どもに100%感染してしまうと思い込んで中絶したり、出産後に子どもを病院や孤児院に置き去りにしたりといったケースも起こっています。罪のない子どもたちから未来を奪うのは、情報の少なさからくる偏見や差別です。

彼女たちに、HIV/エイズ感染=死ではないこと、適切な予防策を講じれば母子感染率はわずか数パーセントに抑えられるのだということを知らせなければなりません。そして彼女らとその子どもたちに、「生きる」という選択肢を残したいのです。

【1】ベトナムのHIV/エイズ事情と母子感染の現実 2/2 【2】HIV母子感染を防ぐ
ユニセフの取り組み
【3】成果は確かに生まれている
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