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財団法人日本ユニセフ協会

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世界から7人の子どもたち

フォトエッセイ

現地スタッフからの報告

ユニセフ事務局からみなさまへ

ムービー『世界子供白書2006』

みなさまのご支援で

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榮谷 明子 Akiko Sakaedani
(ユニセフ セルビア・モンテネグロ事務所)

一軒一軒を歩いてまわって、
見えなかった子どもたちが見えてきました

セルビア・モンテネグロでは、今も多くの人々が10年続いた紛争の傷あとと貧困の中で生きています。中でも「ロマ」と呼ばれる少数民族は、ゴミ処理場のまわりなど、不衛生な場所での生活を余儀なくされているため、子どもたちの感染症が心配されています。ユニセフは「モバイルチーム」と呼んでいる保健員と地元NGOの移動グループを編成して、一軒一軒をたずね歩き、予防接種を受けていない子どもたちを徹底的に捜しました。その結果、これまでに3万5000人の未接種の子どもたちが見つかり、そのうち約2万1000人に、はしかやポリオなど6種類のワクチンを接種し、子どもたちを病気から守ることができました。この活動のもうひとつの成果は、出生登録のない子どもが3500人も見つかったことです。ロマだけでなく、コソボから戦火を逃れてきた避難民の子どもも多く含まれていました。ユニセフはこうした子どもたちが保健ケアを受け、小学校へ通えるよう支援していますが、残念なことに資金不足のため中断に追い込まれてしまった活動もあります。私たちユニセフのスタッフ全員が、子どもたちのために一日も早く再開できることを願っています。

田苗 美樹 Miki Tanae 
(ユニセフ インド・パトナ事務所)

売られる子どもたち 
鍵をにぎる「教育の」大切

私が勤務するビハール州は、ネパールとの国境に近く、農業以外にほとんど産業のない辺境の地にあります。人々の生活は貧しく、家計を助けるために子どもが売られるという、あってはならないことが起こっています。つい最近も地元の子ども5人が、人身売買の被害に遭いました。人身売買は「都会の工場でいい働き口がある」といった耳当たりの良い話から始まります。何も知らない親はよろこんで子どもを送り出すのですが、行き着く先は多くの場合、男子なら過酷な肉体労働、女子なら性産業です。ユニセフは家々のとびらをたたいて児童労働の危険性を訴え、また子どもたちに読み書きや生活するための技能を教えるセンターをつくった結果、これまでに1万人以上の子どもが学校に通えるようになりました。これからも活動を続けるために、資金や人員が必要とされています。

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