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財団法人日本ユニセフ協会




ペルー地震:ユニセフ、半年間の活動資金として1,522,400ドルの支援を要請

【2007年8月28日】

© UNICEF Video

2007年8月15日午後6時41分(現地時間)、ペルー沿岸部をマグニチュード7.9の大地震が襲いました。地震とその後続いた余震により、震源から51km離れたピスコや震源から42km離れたチンチャアルタでは、家や病院、学校、教会、官公庁、インフラが壊滅的な被害を受けました。震源から32km離れたカネテも被害を受けました。

病院はけが人であふれかえっています。ペルーの国家防災庁(INDECI)の発表によれば、死者数は514人、負傷者は1,090人、家を失った世帯は40,035世帯にのぼります。さらに、30,542世帯が被害を受けました。被害状況が徐々に明らかになるにつれて、被災者数はさらに増えるとみられています。道路や橋、発電所や水道設備も被害を受けています。

ユニセフは災害直後から、浄水剤や貯水タンクなどの緊急支援物資を被災地に届けています。国連諸機関や国際・国内NGOとともに、ユニセフはペルー政府と迅速に・効果的に対応できるよう支援活動を行っています。当面半年間の活動に必要な資金として、ユニセフは152万2,400米ドル(約1億7,600万円)の支援を要請しています。

ユニセフの支援活動

保健 (20万米ドル)

  • 被災した子どもや青少年とその家族に対する精神的サポート
  • 下痢による脱水症状を防ぐための経口補水塩の配布と、幼児の病気の予防

水と衛生(23万米ドル)

  • 被災者(特に子どもや女性を中心に)に対してきれいな水を提供する
  • 子どもが学校へ戻れるよう、学校に給水設備とトイレを設置する
  • 病気を予防するために子どもや女性に対して衛生促進キャンペーンを行う

教育(70万2,400米ドル)

  • 学校の被害状況の調査と修復に対する支援
  • バック・トゥ・スクール(学校に戻ろう)キャンペーンの支援(仮設教室の設置、カリキュラムの調整、教員の研修や支援、学用品の提供など)

子どもの保護(39万米ドル)

  • 子どもたちがキャンプやシェルターの中でも安全で安心した環境で日中遊ぶことができる「子どもにやさしい空間」の設置と運営。5歳未満の子ども向けプログラムと6〜12歳向けのレクリエーションプログラムを提供する
  • 家族と離れ離れになった子どもの特定と家族との再会などの支援
  • 暴力・性的虐待・搾取・人身売買の予防

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◇ 自然災害緊急募金のご案内 ◇

ユニセフは、世界各地で発生している洪水や地震などの自然災害の被災者のために、緊急・復興支援活動を行っています。日本ユニセフ協会では、ユニセフが各地で実施する自然災害への緊急・復興支援活動を迅速に支援するため、自然災害緊急募金を受け付けています。
皆様のご協力をお願い申し上げます。