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数百万人の命を守る水処理と衛生教育【2006年9月20日、スーダン・ダルフール発】
スーダン北部からダルフール南部にかけて、コレラなどの命を脅かす下痢性疾患が増えています。 これに対応するため、ユニセフは水の塩素消毒プログラムを強化しています。このプログラムは既に、300万人の人々を感染から守っています。衛生促進キャンペーンは推定3,200万人の人々が既に対象となりました。 ユニセフは州当局やパートナーと協力し、水源と貯水槽での水処理を進めています。数々の州で急性の水様下痢(重症の下痢性疾患)が報告される中、8月には死亡率は6%から3%まで低下しました。 病気の発生を抑える「支援の用意ができているパートナー組織は多いですが、各州の保健当局のリーダーシップが、この命を脅かす病気と闘うためには不可欠です。」ユニセフスーダン代表のテッド・チャイバンは言います。
「南ダルフールなどの地域では、毎日のように病気が報告されており、州当局やコミュニティリーダーは、関係者全員を動員し、病気を抑えるため、重要な責任を担っています。」 4月以来、計7,000件が報告されていますが、水質の向上や、何が下痢性疾患の原因になるかを人々が理解し始めたために、新規の発症数は減ってきています。チャイバン氏は、病気と闘うためには、地域の給水管理と衛生を保つことが不可欠だと言います。 家族に安全な水を「塩素消毒され、衛生的な手段で貯水された水を飲むことは、誰にも悪い影響はありません。」チャイバン氏は言います。「しかし、井戸やロバ荷車、水道から水を手に入れたにせよ、処理されていない水を飲むことは、下痢性疾患で命を落とす危険性があります。特に川から手に入れた水は危険です。」 家族が使う水はまず塩素消毒されているかを確認し、推奨されている衛生的方法に従うよう、人々は助言を受けています。「それにあなたの命がかかっている」からです。 ************** ◇ 募金のお願い ◇ 日本ユニセフ協会では、スーダンをはじめ人道危機に対するユニセフの支援活動を支援するための募金を下記の口座にて受け付けています。皆様のご協力をお願い申し上げます。 |